イントロダクション
前回の記事でYouTube用の動画に使用する機械音声についてお話しましたが、今回はどんなソフトがあるのかを教えて頂き、実際にどれを導入するのかを検討しようと思います。
個人的にはあんまりお値段の高いものは遠慮したい所ではありますが、安すぎて性能が悪いのも考え物ですし、その辺は師匠達と相談して使い勝手がいいものを選びたいですね。
と、いう事でさっさと本題の方にいこうと思います。
個人で使える音声合成ソフト
現在、日本人向けのYouTube上で最も使用されている音声合成ソフトは、恐らくAquesTalk(アクエストーク)製の『SofTalk(ソフトーク)』だそうです。
通称『ゆっくりボイス』とも呼称されるこのフリーソフトは、上記動画のように解説動画やゲーム実況などにも多用されており、ライセンス料を支払えばYouTube上で収益化をする事も可能との事です。
※ライセンス料は1年で約6000円と、そこそこ高額な料金が発生する上に毎年更新するのが意外と面倒臭いので、師匠達的にはあんまりお薦めできないものらしいです。最も、ライセンスという概念がなかった時代の古いエンジンを使用している『棒読みちゃん』とかのソフトであればライセンス料が発生しないようですが。
非営利目的ならフリーで使えるのは魅力的ですが、他と比べて最も音声の癖が強いソフトでもあるので、聞く人の好き嫌いが一番分かれるものらしいです。
ただ、基本無料で一番シェアが高い事もあって、導入やカスタマイズ方法などはネット上に豊富に存在するので初心者でも扱いやすい部類の音声合成ソフトではあるとの事です。
尚、あまりにも多く使われている為かYouTubeのAIからは相当に嫌われているようで、これを使用していると繰り返しの多いコンテンツという嫌疑をかけられて収益を剥奪される可能性が高いのが最大の欠点らしいです。
……デメリットがデカすぎるような気がしますが、一番基本的なソフトなので非商用で練習に使う分には良いんじゃなかろうかと思います。
次は色々な所が合同で開発した『CeVIO(チェビオ)』という有料ソフトですね。正式名は『CeVIO Creative Studio』と呼ぶみたいですが。
商品の種類がたくさんあって、お値段の方もそれぞれ違うのですが、スタンダードなやつはAmazonで約1万円前後します。
上記動画のように、SofTalkよりは人間に近い発音なので音声合成ソフトの中では比較的アンチが少ないらしいです。
個人で使用する場合は諸々の条件はありますが、ライセンスなしでYouTube等で収益化する事も可能なので、初期投資が要るという一点を除けばSofTalkの完全上位互換みたいな感じですね。
その割にシェアがSofTalkより伸びないのは、やはり有料ソフトという敷居の高さがあるようです。まあ、収益化を考えれば二年も使えば個人でも毎年ライセンスがいるSofTalkよりも安上がりなんですけどね。
あとは俗に『調声』と呼ばれる『声をより自然な感じに設定する作業』がめんどいので、初心者が敬遠している可能性もあるようです。
SofTalkの方は元々機械音声っぽさを前面に出しているので、最初に大体のセッティングをしてしまえば、わざわざ人間に近づける作業も要らずにほとんど無調整で使用できるという利点があるらしいですからね。
ともあれ。一応、無料の体験版があるので使ってみて良さそうなら導入してもいいかと思います。
さて、最後の候補は『AH-Software(エー・エイチ・ソフトウェア)』が開発した『VOICEROID(ボイスロイド)』となります。
こちらも有料ソフトで種類もたくさんありますが、大体Amazonで8000~15000円くらいで購入できます。
上記参考動画の通り、かなり人間に近い発音をする事ができます。
無論、調声作業をしているのでしょうが、個人的にはCeVIOよりも品質が高いような気がしますね。
ちなみにライセンスの方はかなり複雑で、商品ごとに色々と条件が違うとの事です。
何というか、この記事を書いている時点で規約がよく解らない商品も存在するので、購入する際はちゃんと収益化出来る事が明示されているものを選んだ方がいいと思います。
買ってみたら収益化できなかったとか、悲しいですからね。
尚、法人だと約10万円のライセンス料が商品ごとに必要らしいですが、個人でYouTubeで使用する際には特に収益化してもライセンスは要らないようです。(きちんと明示されている商品に限りますが)
ただし、それはあくまでも『音声だけ』の話みたいでして。キャラクターそのものの著作権は色々な方面に割り振られている為、そのキャラクターの絵とか3DCGなんかを使用して収益化するのは色々と問題がある場合もあるそうです。
要するに、権利関係が面倒臭いので収益化したいなら基本的にガワは自分でデザインしたものを用意した方が良いらしいんですわ。(逆にオリジナルキャラに声をあててはいけない商品もあるみたいで、規約が複雑怪奇で訳が解りませんが)
まあ、VOICEROIDの性能自体は高いので、動画の完成度を高くしたいんなら導入しても良いような気はします。最悪、キャラクター自体は私の方で適当にそれっぽいオリジナルを描けばいいですしね。
と、いう事でYouTubeで使用されているメジャーな音声合成ソフトを紹介してみた訳ですが、一週間くらい師匠達と検討してから何か導入をしていこうと思います。
著作権を考えるとCeVIO一択ですけど、個人的な好みで言うとVOICEROIDの方が良いですし、迷いますわー。
まあ、ゆっくり考えてみるとしましょう。決まったら、また記事にしていこうと思います。
お疲れ様でした。
今回の経費&記事作成時間
約5時間
(#06、#07、#08の記事のリライト作業込み)
今日はたまたま気が向いたので、過去記事のリライト作業の方を進めてみました。
なんかやり始めたら夢中で作業に没頭してしまいまして、気が付いたら結構な時間が経過していて驚きましたわ。
↓宜しければ合わせて読んで頂ければ幸いです。
では、恒例の累計出費&記事作成時間を発表して今回は終わりにしましょう。
最後まで読んでくださった方はありがとうございました。
総制作時間:約208時間
累計支出:17,080円