イントロダクション
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今回はAviUtlの『ハーフトーンT』というスクリプトを使って、キャラ画像等のオブジェクトにハーフトーンの影を作る方法を記述していこうと思います。
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↑こんな感じのハーフトーンのシャドーですね。
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何かのアニメで見た事あるような演出ですわね。
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動画のオープニングとかで使えるような気がします。
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↑グリーンバック素材や連番PNG、透過AVIとかを使えば動く素材のバックにハーフトーンの影を落とす事も出来ますので、割と応用範囲が広いんじゃないかと思います。
そこそこ手順が多いですが、興味のある方は読んでいって下さいませ。
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宜しくお願い致します。
ハーフトーンを使った影の作成方法
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↑今回のハーフトーンの影の作り方はこちらの方の動画を参考にさせて頂いてます。
使用スクリプトの『ハーフトーンT』の導入方法に関してはこちらの記事を参照して下さい。
基本的なハーフトーンの影の作成方法
では、スクリプトの導入が終わったという前提で作り方を記述していこうと思います。
手順①AviUtlを起動して新規プロジェクトを作ります。
AviUtlを起動して新規プロジェクトを作ります。
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↑拡張編集のタイムライン上で右クリックすると、上記のウィンドウが出てきますので『新規プロジェクトの作成』を選択して下さい。
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↑新規プロジェクトの作成用ウィンドウが出てきますので、好きなように設定してOKボタンを押して下さい。
※フレームレートを上げると滑らかに動くようになりますが、動画の容量も上がりますので注意して下さい。私は適当に30くらいで設定してますが、激しい動きをする動画を作りたい人は60くらいでも良いと思います。
↑あとで要らない部分を切り取ってリサイズしたい場合は、こちらの記事を参考にしてトリミングしてみて下さいませ。
手順②レイヤー1に背景用の図形オブジェクトを生成します。
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↑タイムライン上のオブジェクトが何もない場所をクリック→『メディアオブジェクトの追加』→『図形』を選択して下さい。
図形オブジェクトが生成されますので、レイヤー1に置いておいてください。
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↑図形の種類は設定ダイアログから『背景』にしておいてください。色はとりあえずデフォルトの白のままで良いですが、別に他の色でも大丈夫です。
オブジェクトの長さは使うだけ伸ばして下さい。
手順③レイヤー2に使いたい画像か動画を入れます。
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↑私は前に自作したこの矢印素材を使いますが、別に単なる画像ファイルでも良いです。
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ただ、画像ファイルの場合は背景画像とかではなく、↑こんな感じの透過情報のあるキャラ素材とかじゃないと影が出来ませんので注意して下さい。
私と同じ動画素材を使いたいという人はニコニ・コモンズにあるこちらのページからDLして下さい。
動画か画像素材をシーン1のレイヤー2にドラッグ&ドロップで入れたら、GB素材なので私の場合はクロマキーで透過しておきます。
連番PNGやアルファチャンネル付きの動画、通常のPNG画像素材を使う人はやらなくて良いのでスルーして下さい。
全部説明すると長くなりますので、クロマキーで周囲を透過する方法に関してはこちらの記事を参照してやってみて下さい。
手順④レイヤー2のオブジェクトに単色化と縁取りをかけます。
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↑レイヤー2のオブジェクトを選択状態でキーボードの『E』を押すと、マウスポインタがある場所にエフェクト一覧が出てきますので、その中から『単色化』と『縁取り』を選択して下さい。
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↑パラメーター設定はこんな感じにしてますが、使用する素材によって細かい調整が必要になりますので目安程度にして下さい。
①単色化の『輝度を保持する』のチェックを外して、単色化のパラメーターから色を黒にして下さい。
②縁取りの方は『サイズ』と『ぼかし』のパラメーターを大きめの数値にします。素材によって最適解が違うので適当に好きな感じに調整して下さい。縁取りの色も黒にしておいて下さい。
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↑この段階で、こんな感じのぼやけた黒い物体が出来たと思います。
これをベースにハーフトーンを作っていきましょう。
手順⑤レイヤー3にフレームバッファを生成します。
一度全レイヤーの描画を終えて表示させないと綺麗にドットが出ませんので、フレームバッファをレイヤー3に生成します。
※フレームバッファについてはこちらの記事を参照して下さい。

↑ちなみにフレームバッファを使わずに直接素材の方にハーフトーンを使うと、ドットが全部同じ大きさになるのでオススメできません。
ってな訳で、フレームバッファをレイヤー3に作りましょう。
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↑タイムライン上のオブジェクトが何もない場所を右クリック→『メディアオブジェクトの追加』→『フレームバッファ』を選択するとタイムライン上にフレームバッファが生成されますので、レイヤー3に配置して下さい。
手順⑥レイヤー3のフレームバッファにハーフトーンTを付加します。
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↑レイヤー3のオブジェクトを選択状態でキーボードの『E』を押すと、マウスポインタがある場所にエフェクト一覧が出てきますので、その中から『アニメーション効果』を選択して下さい。
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↑アニメーション効果の種類を『ハーフトーンT』に変更して、パラメーター数値を上記のような感じにして下さい。色は私の場合は赤系統にしていますが、別に好きな色にしてもらって大丈夫です。
ただし、素材によって微調整が必要なので、自分で使用している素材に適合していない場合は適当にパラメーター数値を修正してみて下さい。
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↑この段階でこんな感じのドット的なシャドーが形成されると思います。
次は、レイヤー4にレイヤー2の素材をコピペして上に重ねましょう。
手順⑦レイヤー4にレイヤー2の素材をコピペします。
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↑レイヤー2を選択状態でキーボードの『Ctrl』+『D』を同時押しすると一番下のレイヤー4にオブジェクトがコピー&ペーストされます。
そうしたら、レイヤー4の方にかけてある余計なエフェクトを停止させましょう。
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↑設定ダイアログから、レイヤー4に付加している単色化と縁取りのチェックを外して下さい。(別にもう使わないので消してしまってもいいです)
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↑ってな訳で、完成です。
割と工程が多くて面倒ですが、視覚的効果はそこそこ高いのでピンポイントで役立つ可能性があります。
個人的にはこのままの状態で編集中の動画内に入れて使うのはややこしい部分が多いので、背景をグリーンとかにして一つのGB素材として出力してから使用した方が良いかなと思っています。
以上です。
とりあえず、今回作ったものをテンプレにして中身のファイルを入れ替えたり、パラメーター調整をしたりすると他のものも作りやすいんじゃないかと思います。
難点としては中身がないフレームだけみたいな中空形状の素材だとあんまり上手くいかないので、なるべくキャラ素材みたいなやつを使った方が良いという点ですかね。
そこだけ注意すれば、普通のシャドーよりも映える画像が作れるんじゃないかと思います。
では、本日はここまで。
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次項の日記もお時間のある方は読んでいって下さいませ。
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今回の記事作成時間&経費&日記
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記事作成時間:約4時間
4回目のワクチン接種の副反応で、予測通り丸2日ほど寝込みましたが何とか復活しました。
例によって39度近い熱が出たので色々と大変でしたけどね。
1日12時間ほど寝たら眠れなくなったので、起きてる時間はベッドに横になりながら熱が下がるまでぼ~っと映画とか見てました。
適当にオススメで出てくる映画を見てたんですが、普段は面白いと感じるミステリーとか見ても全然頭に入ってこなくて最後まで見れませんでしたわ。
途中からは戦闘描写が多いシンプルで解りやすい映画しか視聴してませんでしたが、通常状態だとあんまり見ないジャンルなので結構新鮮で面白かったです。
↑個人的には3Dを少し齧ったせいか、GANTZ:Oとかが3DCGの完成度も高くて面白かったです。
ただ、私は昔コミックでこれの原作を読んでいたので設定とか何となく知ってましたけど、完全に初見だと面白いかどうかは解りません。原作の途中の1エピソードを映画化したものになりますからね。
色々な映画を見て動画的に真似したい演出表現とかもありましたので、時間があったら適当に再現できるかどうか試してみますか。
って事で、最後に恒例の累計出費&記事作成時間を発表して終わりにしましょう。
総制作時間:約2167時間
累計支出:72,842円