イントロダクション
今回も基礎編という事で『Blender』におけるナイフの使用方法を記述していこうと思います。※この記事ではblender3.0を使用しています。
↑こんな感じでオブジェクトを自由な形状に切る事が出来る機能ですね。
これは凄く使い勝手が良い機能ですわね。
まあ、実は初心者の内は殆ど出番がなかったりするんですけどね。
そう。実はこのナイフ、非常に便利なツールではあるのですが、初心者の内はあまり使わなかったりします。
初心者向けの単純構造の無機物とかだと、ループカットを使った方が早いので、わざわざナイフを使ってメッシュを分割する理由がないからですね。(ちょっと前に初心者向けチュートリアル動画を30個ほどやってみましたが、このナイフ機能を使った事は2回しかありませんでした)
じゃあ、どんな時にコレを使うのかと言うと曲面が多い不規則で複雑な構造物、もしくは人間や動物なんかの曲面しかないものとかだったりします。
そういったものをモデリングする際には、うまくポリゴンの流れを作らないとループカットができなくなりますので、ピンポイントでナイフを使ってメッシュ形状を整える訳ですね。
キャラクターモデリングなどをする時にはメチャクチャ多用する事になりますので、とりあえず覚えておいても損はないと思いますよ。
ってな訳で、基本的すぎて今回の記事はblender初級者以上の人は見る意味はないと思いますけど、これからモデリングを始めてみようと思っている人は読んでいって下さいませ。
宜しくお願い致します。
Blenderにおけるナイフの使い方
ツールバーのアイコンを使ったナイフの使用方法
ナイフ機能は編集モード時のみ使用可能となりますので、まずは『Tab』キーを押して編集モードにしておきましょう。
↑まずは、画面左側にあるツールバーからナイフ用のアイコンをクリックして下さい。
※ツールバーががない場合はキーボードの『T』キーを押すと出現します。
↑オブジェクト上で左クリックする事でポイントを指定できますから、それを複数作る事でメッシュに切り裂きたい形状を作成し、『ENTER』キーを押して確定して下さい。(『SPACE』キーでも大丈夫です)
↑連続で違う場所を切りたい場合は、一度右クリックを押す事で切断ポイントの連結が切れますので、その状態で任意の場所を左クリックして再度ポイントを作成していって下さい。
ショートカットキーを使ったナイフの使用方法
ナイフの基本ショートカットキーは『K』です。
↑キーボードの『K』を押すとマウスカーソルがナイフモードになりますので、アイコン選択時と同じ手順で『オブジェクト上で左クリックし、ポイント指定してメッシュに切り裂きたい形状を作成』→『ENTER』キーを押して確定して下さい。
ナイフに関してはショートカットキーを使った方が格段に早いので、覚えておくと便利です。
正直、ナイフツールを使うだけなら、これぐらいの知識があれば充分なんですけど、流石にこれで終わりだと短すぎますから、補足説明として使いそうなナイフのショートカットキーを紹介していきましょう。
選択した面以外をカットしないようにする方法
↑あらかじめ任意の面を選択した状態で、キーボードの『Shift+K』を押す事で、選択した面以外をカットしないようにする事が出来ます。
サンプル画像の場合は上の面を選択していないので、そこだけカットしないようにしています。
正確な角度でカットする方法
↑Version3.0以降だと、キーボードの『K』を押してナイフモードにしてから起点となる場所を左クリックで確定した後にキーボードの『A』を押すとガイドが出現して任意の角度にカットする事が出来るようになります。
デフォルトだと30度ずつのガイドが出ますが、45度にしたかったらキーボードで『45』と入力すると、45度ずつのガイドに変更されます。
正確なものを作りたい時に重宝すると思います。
辺の中点にスナップしてナイフを入れる方法
↑辺の中点にカットを行いたい場合はVersion3.0以降だと、キーボードの『K』を押してナイフモードにして起点を左クリックで選択してから『Shift』を押しながらエッジを選択すると自動で中点スナップされます。
以前は『Ctrl』を押しながらだったみたいですが、バージョンアップと共に変更されたようです。
裏側まで透過してカットする方法
↑通常は表面しかカットできないんですが、キーボードの『K』を押してナイフモードにして起点を左クリックで選択してから『C』を押しながらエッジを選択すると裏側まで貫通して切る事が出来ます。
私の環境だと視点をテンキーの1、3、7とかの固定視点に変えないと正常にカット出来ませんでしたので、使用する時は注意が必要です。
以前は『Z』を押しながらだったみたいですが、バージョンアップと共に変更されたようです。
角度と距離を計測する方法
↑キーボードの『K』を押してナイフモードにして起点を左クリックで選択してから『S』を押すとカットする断面の角度と距離が表示されますので、図面とかを元にしてモデリングする場合には重宝するんじゃないかと思います。
以上が、初心者の内に使う可能性があるナイフの機能なんじゃないかと思います。
他の機能は多分中級者以上の人にならないと使わないような気がしますので、今の所はスルーしておきましょう。今後、使う機会があった場合は記事に追加していきます。
では、本日はここまで。
お疲れ様でした。
その他のBlender基礎編の記事はこちらになります。
今回の経費&日記&記事作成時間
記事作成時間:約9時間
(過去記事修正時間含む)
AviUtlのスクリプトとプラグインが混同されて記事になっているというツッコミが読者の方からきましたので、約20記事のアイキャッチとかを全部差し替えました。
スクリプトとプラグインの違い自体は最初から師匠達に教わって知ってはいたんですが、機能を拡張するという意味では似たようなものだろうと思って、当時は深く考えずにまとめて『プラグイン紹介』として記事にしていたんですよね。
AviUtlの理解を深めていく内に、この紹介の仕方はアレな気がするなーとは思い始めていたのですが、修正に時間がかかるので後回しにしていたら、遂にツッコミが来た感じです。
いや~、割と数が多いから2週間くらいかかるかなと思っていたのですけど、モデリング修行をするよりも格段に楽だったので、現実逃避がてら一気にやってしまいましたわ。
いつか修正しようと思っていた事が片付きましたので、非常にスッキリしました。
では、最後に恒例の累計出費&記事作成時間を発表していきましょう。
総制作時間:約1658時間
累計支出:60,962円