イントロダクション
今回は『Blender』のエンプティを使用してオブジェクトを回転させ続けるアニメーションの作り方を記述していこうと思います。※この記事ではblender3.2を使用しています。
↑こんな感じのアニメーションを作ってみようと思います。
ターンテーブルに模型を乗せたみたいな動きですわね。
地球とかの球体オブジェクトなんかに使うと便利です。
この前、blenderで作った素材をニコニ・コモンズに投稿する時に使った方法ですが、期間を空けると忘れる可能性があるので、備忘録がてら記述しておきます。
基本的にはカメラを回転させるだけなので、そんなに難しくはありません。
興味のある方は読んでいって下さいませ。
宜しくお願い致します。
Blenderにおける回転アニメーションの基本的な作成方法
では、まずは回転させたいオブジェクトを用意しましょう。
とりあえず、サンプルなので私は最初からある立方体を使って回転させますが、適当に使いたいオブジェクトを読み込んでください。
手順①エンプティを追加します。
↑『shift+A』を押すとリスト一覧が出てきますので、その中から『エンプティ』→『立方体』を選択します。
手順②カメラとエンプティを関連付けします。
カメラとエンプティを関連付けして回転させますので、もしカメラがない場合は『shift+A』を押してリストの中にある『カメラ』を選択してカメラオブジェクトを生成して下さい。
元々カメラがある場合は、そっちを使いましょう。
↑カメラを選択した後にshiftキーを押しながらエンプティを選択して下さい。
※最後に選択した方が親になりますので、順番を間違えると上手く動かなくなります。
↑カメラとエンプティを選択状態で『Ctrl+P』を押すとペアレント対象のウィンドウが出てきますので、『オブジェクト』を選択して下さい。
↑無事にペアレントが出来たらカメラとエンプティの間に点線が結ばれていると思います。
これでエンプティを回転させると、カメラが追従して動くようになります。
手順③キーフレームの設定をします。
↑キーフレームを打つためにタイムラインを上にあげて拡張しておきましょう。画面下にマウスを持っていくとカーソルが変わりますのでドラッグして持ち上げて下さい。
↑今回はあまり長い動画を作りませんので、タイムラインの右上にある項目からキーフレームの終了の位置を短めに設定しておきます。私は50に設定しましたが、長めの動画を作りたい人は数値を大きくして下さい。
↑まずは動画の最初になる0フレームにタイムラインの位置を合わせます。
↑次にエンプティだけを選択状態にして下さい。
↑右側にあるオブジェクトプロパティのトランスフォームより、回転の項目の上にマウスを持ってきて、キーボードの『I』を押すとタイムラインの0フレームにキーフレームが生成されます。
↑ちなみに、回転の項目では左クリックとか特にしないで、その上に持っていってキーボードの『I』を押すだけで大丈夫です。
↑次に私の場合は51フレーム目に移動します。終了フレーム数を他の数値にしている人は、その数値に+1をしたフレームに移動して下さい。
※私は終了フレームを50に設定しているので51フレームにしています。
+1フレームにしないとループ動画にならないので注意が必要です。
↑さっきと同じように右側にあるオブジェクトプロパティのトランスフォームより、回転の項目のZ方向の数字を360と入力します。
これはZ方向に360度回転させる為なので、他の方向に回転させたい場合はXかYの方に数字を入力して下さい。※逆回転させたい場合は-360と入力して下さい。
数字の入力が終わったら先程と同じように回転の項目にマウスを持ってきて、キーボードの『I』を押すとタイムラインの51フレームにキーフレームが生成されます。
↑こんな感じで0フレームと最終フレーム+1のフレームにキーを入れたら大丈夫です。
↑ちなみに、このまま再生させるとイージングみたいな緩急が効いた動きをしてしまうので、等速移動するように設定変更していきましょう。※キーボードのスペースキーを押すと再生開始して、もう一度スペースキーを押すと停止します。
↑キーフレームを2個とも選択状態で右クリック→リストから『補間モード』→『リニア』を選択して下さい。
↑これで等速回転できるようになりましたので、次はカメラの調整をしていきましょう。
手順④カメラ位置の調整をします。
↑テンキーの方の『0』を押すとカメラ視点に変えられますので、それを見てズレているようなら調整をしていきます。
↑キーボードの『N』キーを押すとサイドメニューが出てきますので、その中にある『ビュー』のタブを開いて『カメラをビューにロックする』 にチェックを入れて下さい。
↑この状態でテンキー側の『0』を押してカメラ視点に切り替えたら、マウスのホイール押し込みで3Dビューポート内での視点を変えると、その画角にカメラが移動するようになりますので、中央にくるように調整して下さい。
このまま再生してみて大丈夫そうなら、カメラの調整終了です。
手順⑤レンダリング設定をしていきましょう。
↑右側にある出力プロパティから設定をしていきましょう。
↑まず出力の際の解像度ですが、Xが横幅でYが立幅です。私の場合は1920×1080で作りますが、好きな数値で大丈夫です。小さめにしたい場合は1280×720とかにしておくと良いでしょう。
↑フレームレートに関しては数値が高くなる程に回転速度が速くなります。特にこだわりがないなら初期値の24で良いと思いますが、数値を変えながら再生してみて好みの速さに調整してみて下さい。
※私はAviUtlとかで速度調整しますので、何も考えずに24にしておきます。
↑あとは出力設定からフォルダマークをクリックして保存場所と名前を決めたら、ファイルフォーマットを『FFmpeg動画』に変更→エンコーディングからコンテナを『MPEG-4』に変更→動画から出力の品質を『高品質』にして下さい。
まあ、出力品質に関してはこだわりがないなら中品質でも大丈夫です。画質は落ちますが、レンダリング速度は速くなります。
↑最後に上部メニューの『レンダー』から『アニメーションレンダリング』を選択すると画像出力が始まります。
↑完成するとこんな感じの動画になります。上記のGIFだと途中で止まっているように見えますが、通常の動画だとシームレスで回転していますので心配ありません。
ってな訳で、回転アニメーションの基本的な作り方でした。
本日は以上となります。
お疲れ様でしたわ。
その他のblender関連の記事はこちらからどうぞ。
新規でブログを作りたい方はこちらのレンタルサーバーがお薦めです。⇒≪新登場≫国内最速・高性能レンタルサーバー【ConoHa WING】
今回の経費&記事作成時間&日記
記事作成時間:約4時間
裏で動画で使う用の立ち絵の改修を進めているんですが、割と難航しております。
アニメ塗りで作れという師匠達からの指令が来ているので、作画が良さそうなアニメを参考にしながら塗っているのですが、あんまり個人的に納得いく出来にならなかったりします。
う~ん。何度も塗っては消してを繰り返してるんですけど、見本みたいな出来にならないんですよね。
完成に至るまでには結構な時間がかかりそうですわ。
とりあえず個人的に妥協できるくらいのクオリティになったら、適当なエフェクトを付けて誤魔化そうかなとか考え始めてきた今日この頃です。
その後、塗りが終わって基本形が完成したら腕の差分も大量に作らないといけませんし、先は長そうですね。
動画作成までの準備期間が長くなりますが、投稿を始めるとアップデートする時間がなくなりますので出来る限り頑張っていこうと思います。
では、最後に恒例の累計出費&記事作成時間を発表して終わりにしましょう。
総制作時間:約1931時間
累計支出:60,962円