イントロダクション
今回は『フィルム焦げスクリプト』というスクリプトを使用して、画像やテキストなんかを焦がすような効果を付与してみようと思います。
↑こんな感じの効果ですね。
↑以前に記事にした『燃焼スクリプト Ver2』の類似効果みたいなものですが、こちらの方も汎用性が高いので紹介の方をさせて頂こうと思います。
写真を燃やす演出とかに使えそうですわね。
インクの滲みとかの表現にも使えそうな感じです。
ってな訳で、AviUtlへのスクリプト導入方法~基本的な操作方法を記述しておきますので、興味のある方は読んでいって下さいませ。
宜しくお願い致します。
オブジェクトに焦がし効果を付与する方法
スクリプトの導入方法
まずは、必要なスクリプトをダウンロードしてきましょう。
↑こちらのページから『フィルム焦げ』というスクリプトをダウンロードしてきて下さい。
↑配布ページのフィルム焦げの所にあるDLをクリックすればスクリプトの入手が出来ます。
↑ファイルを解凍すると『フィルム焦げ.anm』というファイルが一つだけありますから、コピーするか切り取りをして下さい。
↑先程コピーした2つをAviUtlフォルダ内の『exedit.auf』と同じ階層にある『script』フォルダに入れれば導入完了です。
※scriptフォルダがない場合は新規作成して下さい。
フィルム焦げスクリプトの基本使用方法
では、スクリプトの導入も済んだという事で、サンプル作成がてら使用方法を説明していきましょう。
手順①AviUtlを起動して新規プロジェクトを作ります。画像サイズは適当でいいですが、私は1920×1080で作成する事にします。
手順②スクリプトを適用したい画像をタイムラインに投げ込みます。
↑私の場合はこの画像を使用してみたいと思います。
タイムラインに放り込んだら、オブジェクトを好きな長さにして下さい。
手順③画像にアニメーション効果を付与します。
↑タイムラインの画像オブジェクトを選択状態でキーボードの『E』を押すとリスト一覧が出てきますので、その中から『アニメーション効果』を選択して下さい。
手順④各種パラメーターを変更します。
↑パラメーターはこんな感じにしてみました。
画像が小さかったので拡大率を上げ、アニメーション効果の種類を『フィルム焦げ』に変更し、焼けのパラメーターを変更したくらいです。
焼けのパラメーターの移動形式は『直線移動』にしています。
↑完成すると、こんな感じになると思います。
↑先程の画像をレイヤー2に移動させて、レイヤー1に使いたい背景画像を入れるとシーンチェンジみたいな使用方法も可能です。
では、次に簡単なパラメーターの説明をしていきましょう。
フィルム焦げスクリプトのパラメーター説明
◎『焼け』はフィルム焦げの進行度みたいなパラメーターです。0~200までの範囲で設定可能で、数値が小さいと焦がし度が低く、数値が高くなると焦がし度が高くなります。
デフォルト設定だと数値100で画像が全部焦げて消えますので、それ以上の数値を入れても焦げる速度が上がるだけだったりしますが。
↑焼けの数値が0→100にする過程がこんな感じとなります。
◎『輪郭ボカシ』は周囲の焦げ部分のぼかし度合いです。0~100までの範囲で設定可能で、数値が小さいと輪郭がはっきりし、数値が大きくなるとボケていきます。
↑輪郭ボカシの数値が0→100になっていく過程がこんな感じになっていますので、自分好みの数値に適当に調整してみて下さい。
◎『燃焼半径』は焦げ穴の大きさを決めるパラメーターです。0~5000までの範囲で設定可能で、数値を小さくすると焦げ穴が小さくなり、数値を大きくすると焦げ穴が大きくなります。ただ、200かそこらくらいで画像が全部焦げて消えてしまうので、あんまり大きく設定してもPCの負荷が大きくなるだけっぽいです。
↑燃焼半径の数値が0→200になっていく過程がこんな感じになっていますので、自分好みの数値に適当に調整してみて下さい。
◎『乱数』は焦げ穴の位置を変更するパラメーターです。0~10000までの数値を入力可能ですが、乱数なので厳密な位置の指定は出来ません。
↑乱数の数値が0→10000になっていく過程がこんな感じになっていますので、自分好みの数値に適当に調整してみて下さい。
↑『淵発光』にチェックを入れると焦げ穴の周囲が発光するようになりますので、お好みで使用してみて下さい。
↑設定ダイアログの『設定』ボタンを押すと『パラメータ設定』がポップアップしてきますので、微調整したい人はこちらから変更してみて下さい。
◎『発火点集中』は焦げ穴の大きさを調整できます。数値が小さいと焦げ穴が大きくなり、数値が大きくなると焦げ穴が大きくなります。
◎『燃焼色』は周囲の焦げ穴の色を変更できます。
↑青に設定するとこんな感じで淵の色が変わります。
◎『燃焼ぼかし(%)』は周囲の淵部分のぼかし具合ですね。数値が小さいと淵がハッキリと描写され、数値が大きくなるとボケていきます。
↑数値を0にするとこんな感じになります。
◎『位置ズレ(%)』は焦げていく開始時期を変更する事が出来ます。数値を上げると焦げ初めのスタートが遅くなります。
◎『淵発光』は設定ダイアログの淵発光にチェックを入れている場合に機能します。基本的に数値を上げると発光量が上がり、数値を下げると発光量が下がります。
◎『淵発光拡散(%)』は設定ダイアログの淵発光にチェックを入れている場合に機能します。数値を上げると光が拡散してボケていきます。
以上です。
ホラー系の動画とかで、写真を焦がしたりといった表現に使うのがメジャーな使用方法ですかね。
あとはインクを滲ませるような表現にも使えそうな気がするので、割と汎用性は高いスクリプトなんじゃないかと思います。
では、本日はここまで。
お疲れ様でした。
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今回の経費&日記&記事作成時間
記事作成時間:約3時間
当ブログから直接私が自作したオリジナル素材とかダウンロードできるようにしようという事で、裏で色々とプラグインをいじってみたんですが……なんか上手くできないんですよね。
非公開ページを作って3つほど試してみましたが、ちゃんと設定した筈なのにダウンロードが始まらないという状態だったりします。
う~ん。もしかしたらサーバーの設定をいじらないと無理なのかも知れません。
まあ、もうちょっと自分で頑張ってみて駄目だったら師匠達に泣きつきましょう。
では、恒例の累計出費&記事作成時間を発表していきますか。
お時間のある方は次項も読んでいって下さいませ。
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本日のお薦めアニメ『アルドノア・ゼロ』!!!
今回ご紹介する商品は、私の姉弟子オススメのアニメ『アルドノア・ゼロ』です。
2014年~2015年にかけて全24話でテレビ放映されたロボアニメですね。
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秀逸なのは、お互いの陣営のロボ設定ですね。
基本的には、とある事情で火星側の方が技術力が圧倒的に高いのですが、資源がないので一騎当千を目指したワンオフのスーパーロボット系の機体が主力だったりします。
一方、地球側は重機の延長戦上にあるリアルタイプの量産型ロボが主力なので、普通に火星側に蹂躙されまくっているといった状況なんですよね。
そんな設定もあり、超スペックを持ったスーパーロボットを相手に、量産機以下の型落ち練習機に乗った主人公が策を弄しながら対抗していくのが醍醐味な作品です。
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特にラストの展開は人を選ぶので、一般的な感性の持ち主ならモヤっとする事請け合いだったりします。
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全周囲無敵バリアを張れる機体とか、ビームサーベル、ロケットパンチ、合体ロボなんかも登場しますので、それをどうやってリアルロボが攻略するのかを見てみるのも一興です。