イントロダクション
今回も基礎編という事で『Blender』におけるオブジェクトの拡大縮小方法を記述していこうと思います。※この記事ではblender2.9を使用しています。
↑こんな感じでオブジェクトを拡大縮小したりする方法ですね。
モデリングの基礎中の基礎ですわね。
このあたりから本格的なモデリング作業に入っていく事になります。
基本機能の中では、この拡大縮小はかなり使用頻度が高いので、出来ればショートカットキーを覚えておいた方が作業効率が上がります。(あまり難しくもないので数分程度で覚えられます)
って事で、基本的すぎて今回の記事はblender初級者以上の人は見る意味はないと思いますけど、これからモデリングを始めてみようと思っている人は読んでいって下さいませ。
宜しくお願い致します。
Blenderにおけるオブジェクトの拡大縮小
オブジェクトモードと編集モードの切り替え方法
本題に入る前に、まずは『オブジェクトモード』と『編集モード』についての説明をしておきましょう。
画面左上からモードを色々と変えられるんですが、初心者の内は『オブジェクトモード』と『編集モード』の2つしか使いません。
※他のモードはスカルプト以外はキャラクター造形などが出来る中級者以上の人が使うものらしいので、今の所はそういうものもあるとだけ覚えておけば大丈夫だと思います。
↑ちなみに『オブジェクトモード』というのは複数のオブジェクトがある場合に個別選択したり動かしたりする時に使うモードです。(オブジェクトを生成したり、照明やカメラ設定の時にも使いますが)
3DCADで言う所のアセンブリモードみたいなもので、大元の部品の生成と位置調整をして組み立てをする時に使うものだと思って頂ければ良いでしょう。
↑それに対して『編集モード』というのはオブジェクト自体を変形させて、部品の形状を整える時に使用するモードです。
要するに『オブジェクトモード』で部品になるオブジェクトを生成したら、『編集モード』で形状を整えて、再び『オブジェクトモード』に戻って部品配置をする感じですね。
↑モードの切り替え方法はショートカットだとキーボードの『Tab』キーを押すだけです。押す度に『オブジェクトモード』と『編集モード』の2つが切り替わります。
恐らく、blenderで一番使用するショートカットですので、これだけは覚えておいた方が良いと思います。
編集モードでの選択方法(頂点、辺、面)
次に編集モードにおけるメッシュの選択方法を記述していきましょう。
↑『Tab』キーを押して編集モードにすると、画面左上にアイコンが3つ出現します。
左から順に『頂点選択』、『辺選択』、『面選択』に対応しており、それぞれポリゴンのメッシュを選択する時に用途に応じた選択をする事が出来るようになります。
↑『頂点選択』をクリックしてからメッシュの点をクリックすると、その一点だけを選択する事が可能となります。※複数の点を選択したい場合は『Shift』キーを押しながらクリックすると選択可能になります。
↑『辺選択』をクリックしてからメッシュの辺をクリックすると、その辺だけを選択する事が可能となります。※複数の辺を選択したい場合は『Shift』キーを押しながらクリックすると選択可能になります。
↑『面選択』をクリックしてからメッシュの面をクリックすると、その面だけを選択する事が可能となります。※複数の面を選択したい場合は『Shift』キーを押しながらクリックすると選択可能になります。
↑こんな感じで全周選択したい場合は、『Alt』キーを押しながらクリックすると選択可能です。(頂点、辺、面選択の全てで出来ます)
↑ちなみにショートカットキーだと、キーボードの上の方にある『1』で『頂点選択』、『2』で『辺選択』、『3』で『面選択』に出来ます。
割と簡単に覚えられるので、私はショートカットキーを使って変更しています。
って事で、予備知識としてモード変更方法とオブジェクトの細かい選択方法を紹介してみました。次項から本題のオブジェクトの拡大縮小を説明していきましょう。
オブジェクトを拡大縮小する方法
↑画面左側にあるスケール用のアイコンをクリックすると、オブジェクト上にマニピュレーターという名のガイドが出現しますので、それを使って拡大縮小させる事ができるようになります。
↑青のガイドがZ軸である上下、黄色がY軸である前後、赤がX軸である左右に対応しています。ガイドを掴んでドラッグするとそちらの方向に伸縮します。
全体を拡大縮小させたい場合は中央の白い円を掴んでドラッグして下さい。
ちなみに間違って伸縮してしまった場合は『Ctrl + Z』を押すと元に戻ります。逆に元に戻したけど、やっぱり先程の形状に戻したいという場合は『Ctrl+Shift+Z』を押して下さい。
↑ちなみにショートカットキーだと、オブジェクトを選択した後にキーボードの『S』を押すと全体拡大縮小、『S+Z』でZ軸である上下、『S+Y』でY軸である前後、『S+X』でX軸である左右に拡大縮小する事が可能になります。
要するに『S』+『拡大縮小したい方向の軸』を入力する訳ですね。
『S+Z』を押した後とかに、やっぱりYやX軸の拡大縮小にしようという場合にはその状態で『Y』か『X』を押すとそちらの方向に拡大縮小できるようになりますので、後出し入力で変更が可能です。
↑先程説明した辺選択と面選択とかで、特定の部分だけを拡大縮小もできますので、応用範囲は非常に広いです。
ってな訳で、基本的なオブジェクトの拡大縮小方法は以上となります。
モデリングに必須スキルですので、是非覚えておきましょう。
では、本日はここまで。 お時間のある方は次項も読んでいって下さいませ。
お疲れ様でした。
その他のBlender基礎編の記事はこちらになります。
今回の経費&日記&記事作成時間
記事作成時間:約4時間
何か気付いたらblenderが3.0にアップデートされていましたので、次回からは3.0を使った記事になります。
……今までの記事に関しては、ちょっと調べてみて仕様が変わっていたら差し替えをするという対応をしてみる事にしましょう。
大幅にUIが変更されていたら、画像を全取り換えになる可能性もあるだけに戦々恐々としております。
まあ、今の所は4記事しかないので、作り直すとしても数時間もあればどうにかなるでしょう。……多分。
では、最後に恒例の累計出費&記事作成時間を発表していきましょう。
総制作時間:約1614時間
累計支出:58,882円