イントロダクション
今回は画像や動画オブジェクトに水を注いだようなエフェクトを付加できる『注ぎスクリプト』を紹介しようと思います。
↑要するに、こんな感じのものを作れるエフェクトですね。
ボイロ劇場とか、ゆっくり茶番とかなら飲み物を注ぐ演出等に使えると思います。
あとは、段々と水が満ちていくという特性的にタイマーやカウンター的な表現にも使えるので汎用性はそれなりに高いです。
私の場合はメッセージウィンドウの背景エフェクトに使おうかと思って導入しましたので、あとで作ってみようと思います。まあ、あまりにも動作が重すぎると使わないかも知れませんが。
良ければ読んでいって下さいませ。
『注ぎスクリプト』の基本的な使い方
導入方法
まずはスクリプトを入手しましょう。
↑上記の作者様の配布動画のページからリンクを辿って『注ぎT』というスクリプトをDLしてきて下さい。
解凍すると『注ぎT.anm』というものが一つだけ入っていると思いますので、それをAviUtlフォルダ内の『script』フォルダに入れれば導入完了です。
※scriptフォルダがない場合は新規作成して下さい。
基本使用方法
では、AviUtlを起動して何でも良いので適当に新規プロジェクトファイルを作りましょう。
次に水を注ぐ器にしたい画像をタイムラインに放り込みます。ちなみに透明度の情報を持ったPNG画像じゃないと器の形状通りの効果を得る事が出来ませんので注意して下さい。
↑とりあえず、私の場合はサンプルとして上記のフリー画像を使ってみる事にします。
次にこの画像に『アニメーション効果』から『注ぎT』を適用しましょう。
↑デフォルト状態だと全く動きませんが、後述する設定をする事で波が動いたり水位を上げたりできるようになります。
↑作者様の配布動画でも説明されてましたが、一応私の備忘録がてらパラメーターの意味を記述しておこうと思います。
〇『水位』は、その名の通り水位の上下を意味するパラメーターです。スライダーを左に移動させると下がって右にすると上がります。
↑徐々に水位を上げる場合は移動形式を『直線移動』にして適当に数値をマイナスからプラス方向になるように設定すれば下から上に水位が上がるようになります。
〇『振幅』は波の高低差を操るパラメーターです。プラス方向でもマイナス方向でも数値を上げただけ波が高くなります。
〇『波長』は波の間隔を操るパラメーターです。数値を低くすると波と波の間が狭くなり、小さくなります。数値を上げると波の間隔が広がり、なだらかな形状になります。
〇『本体α』は器になっているイラストそのものの透明度を操るパラメーターです。数値を0にすると輪郭を残して元のイラストが消えます。数値を上げると画像が出現してきます。
↑『本体α』の数値を0にするとこんな感じで輪郭だけ残ります。
ちなみに基本的な4つのパラメーターだけだと波は動きません。設定ダイアログの『設定』ボタンを押して『パラメータ設定』を表示させて下さい。
↑こちらの『パラメータ設定』を色々と変更する事で波を動かしたり反転波を表示させたり出来るようになります。
〇『波-α』は波の透明度を操るパラメーターです。0で完全に透明になり、数値を上げていくと徐々に波が出現するようになります。100が上限値です。
〇『波-α』の『色』はその名の通り波の色を変更する時に使用します。まあ、通常の設定ダイアログにある『色』からでも変更できますので無理して使わなくてもいいような気がします。
〇『振動速度』は秒間何往復するかを設定できます。これを設定する事で波を動かす事が可能になります。0だと完全停止した状態ですが、数値を大きくすると波の動きが速くなります。
〇『位相ズレ』は波の水平位置を変える事ができます。
〇『位相速度』は秒間の水平位置の移動移動量を変える事が出来ます。
〇『反転波ー表示』にチェックを入れると波の反転波という影みたいなやつが表示されるようになります。
〇『反転波ー表示』の『色』は反転波の色を変更する事が出来ます。
〇『枠ー色』は器になるイラストの輪郭の色を変更する事が出来ます。
〇枠の『幅』は輪郭の幅を変えることが出来ます。数値を上げると輪郭が太くなります。
〇枠の『ぼかし』は輪郭のぼかし範囲を変更する事が出来ます。数値を上げると輪郭がぼやけていきます。
って事で、パラメーターの説明も終わりましたのでサンプルに適当な設定を付加していきます。
↑って事で、オーソドックスなものでこんな感じのものを作ってみました。
↑各種パラメーターはこんな感じですね。
大体の設定が終わったらエイリアスに保存しておきましょう。ちょっと設定を調整するだけで使いまわせるようになって便利ですよ。
↑エイリアスの保存と呼び出し方法はこちらの記事を参照して下さい。
↑ちなみに、このスクリプトはテキスト文字にも適用可能です。
↑カウントダウンタイマーの演出としても使えますので、応用範囲は広いです。
皆さんも色々と試してみてください。
では、本日はここまで。
お疲れ様でした。
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今回の経費&記事作成時間&日記
記事作成時間:約9時間
(MMDモデル改造6時間含む)
11作目の動画を完成まで持っていこうと考えてましたが、思ったよりも繋ぎ用のMMD動画の在庫がなかったので、そちらの方を優先する事になりました。
とりあえず、MMDに関しては基本的なダンス動画は流し込みで作れるようになりましたので、ちょっとモデルを改造してみる事にしました。
なんか、また余計に時間がかかる事をしてしまった感じがありますが、私のスキル向上が目的の一つではありますので良しとしておきましょう。
では、恒例の累計出費&記事作成時間を発表しましょう。
お時間のある方は次項も読んでいって下さいませ。
総制作時間:約933時間
累計支出:47,082円
本日のオススメ商品『地底旅行』!!!
今回ご紹介する作品は、私の師匠お薦めの漫画『地底旅行』となります。
元ネタはジュール・ヴェルヌが1864年に発表した小説だそうです。
リーデンブロックという教授が骨董店で入手した本に『ある暗号』が隠されていた事から物語は始まります。
暗号には地球の中心に辿り着く方法が書かれており、教授は甥のアクセルと超絶有能なガイド役のハンスを伴って前人未到の地に旅立っていく……というのが、おおまかなストーリラインですね。
ちなみに主人公はアクセルという少年で、基本的には彼が語り手となって話が進んでいきます。
地底が舞台なので、序盤は途中で水がなくなって死にかけたりといったサバイバル要素もありますが、終盤は地表では生息していない生物が現れる等のファンタジー的な展開となります。
私も読んでみましたが、古典的な冒険活劇といった感じで非常に面白い作品です。
全4巻で完結しておりますので、休日に一気読みしてはいかがでしょうか?
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