イントロダクション
今回はAviUtlで、『倍速表示用のアイコン』的なオブジェクトを作る方法を記述していこうと思います。
↑こんな感じのやつですね。
これ、ニコニ・コモンズで配布してますよね?
まあ、備忘録がてら書き残しておこうかと思った次第です。
ぶっちゃけ、他のノウハウ等を構築する暇がこれを書いてる時点でなかったりするので、裏でやっている面倒くさい作業が一段落するまではコモンズ用に作った素材のレシピでも、順次書いていこうかなと思っております。
※今まで私がニコニ・コモンズで公開した素材のDLはこちらからとなります。
先述したように、今回作成する素材自体はニコニ・コモンズで配布してますが、自分で作った方がフォントを変えたりアイコンを好きなものに変換したりと調整できますので、似たようなものでオリジナルなものを作りたい人はやってみて下さい。
ってな訳で、興味のある方は暇潰しに読んでいってくださいませ。
宜しくお願い致しますわ。
倍速表示アイコンの作成方法
作成に必要な外部スクリプト
↑オブジェクトに30種類の様々なアクションを付加する事が出来る『ちょっとノリノリスクリプト』です。今回はテキスト文字に動きを付ける為に使用します。
↑オブジェクトにイージングのような緩急を付けた登場&退場演出を付加する事が出来る『簡易スライドイン・アウト』です。今回は三角形のオブジェクトに動きを付ける為に使用します。
イージングでも出来ますが、中間点を作りまくらないといけないのでこちらを使用する事にしました。
↑縁取りスクリプトです。標準の縁取り機能よりも高性能です。今回は今回は三角形のオブジェクトに使用します。通常の縁取り機能だと綺麗にできませんので入れておいた方が良いと思います。
上記のスクリプトとAviUtlの基本機能を使って作成していきますので、導入していないという人はスクリプトを入れておいて下さい。
倍速表示アイコンの作成
では、準備が終わったという事で、さっそく作成の方を進めていきましょう。
手順①AviUtlを起動して新規プロジェクトを作ります。
AviUtlを起動して新規プロジェクトを作ります。
↑拡張編集のタイムライン上で右クリックすると、上記のウィンドウが出てきますので『新規プロジェクトの作成』を選択して下さい。
↑新規プロジェクトの作成用ウィンドウが出てきますので、好きなように設定してOKボタンを押して下さい。
※フレームレートを上げると滑らかに動くようになりますが、動画の容量も上がりますので注意して下さい。私は適当に30くらいで設定してますが、激しい動きをする動画を作りたい人は60くらいでも良いと思います。
↑あとで要らない部分を切り取ってリサイズしたい場合は、こちらの記事を参考にしてトリミングしてみて下さいませ。
手順②レイヤー1にテキストオブジェクトを生成します。
↑タイムライン上のオブジェクトが何もない場所をクリック→『メディアオブジェクトの追加』→『テキスト』を選択して下さい。
↑テキストオブジェクトが生成されますので、レイヤー1に置いておきましょう。長さは2.4秒くらいにしておいてください。
次に、このテキストオブジェクトの設定をしていきます。
↑設定ダイアログ右上にある『+』マークを選択して、出てきたリストの中から『アニメーション効果』を追加して下さい。
アニメーション効果の種類は先程導入したちょっとノリノリスクリプトを選択して下さい。
↑最終的なパラメーターはこんな感じになりますが、適当に調整してみて下さい。
フォントを好きなものに変更→テキスト内容を『倍速中』とか好きなものに変更→ノリノリスクリプトのパラメーターを調整→テキストの位置調整をする感じですね。
↑この段階でこんな感じになっていると思います。
手順③レイヤー2にグループ制御を生成します。
次項で作る三角形オブジェクトの位置調整を簡単にする為にグループ制御を作りましょう。
2個以上のオブジェクトがあると、それぞれ位置を調整しないといけないのですが、このグループ制御を使う事で最終的に工程を短縮する事が可能です。
↑こんな感じで複数オブジェクトをまとめて移動できるようになるので位置調整が楽になります。
ただ、バラバラに一つずつオブジェクトの位置調整をするのが苦じゃない場合は別に使わなくても大丈夫ですので、その場合はこの項をスルーして手順④に進んで下さい。
まとめて動かしたいという人はグループ制御を作っていきましょう。
↑タイムライン上のオブジェクトが何もない場所をクリック→『メディアオブジェクトの追加』→『グループ制御』を選択して下さい。
↑グループ制御が生成されますので、レイヤー2に置いておきましょう。
↑グループ制御のパラメーターに関しては、とりあえず対象レイヤー数を2に変更しておいてください。
※今回作るものに関しては、この後に2つのオブジェクトを作るので対象レイヤーを2にしております。3つとか4つのオブジェクトを作る場合はそれだけ数値を上げて下さい。
手順④レイヤー3&4に図形オブジェクトを生成します。
↑タイムライン上のオブジェクトが何もない場所をクリック→『メディアオブジェクトの追加』→『図形』を選択して下さい。
図形オブジェクトが生成されますので、レイヤー3に置いておいてください。
次に、この図形オブジェクトの設定をしていきます。
↑設定ダイアログ右上にある『+』マークを選択して、出てきたリストの中から『アニメーション効果』を追加して下さい。
これをあと2回繰り返して全部で3つのアニメーション効果を付与します。
↑最終的なパラメーターはこんな感じになりますが、適当に調整してみて下さい。
①まずは図形の種類を『三角形』に変更してパラメーター数値の回転を90に設定し、サイズを自分好みにして下さい。位置調整は大体で大丈夫です。
②3つ追加したアニメーション効果の内の1つを先程導入したスクリプトの『縁取りT』にして、パラメーターを上記のように変更して下さい。サイズの項目だけ自分好みに調整すれば大丈夫だと思います。
③アニメーション効果の2つ目と3つ目を先程導入したスクリプトの『スライドIO』に変更して、パラメーターを上記のように変更して下さい。
ちなみに、下から2番目のスライドIOはデフォルト設定でパラメーターだけ変更すれば良いですが、退場演出に使う一番下にあるスライドIOは設定方法が少し違います。
↑一番下のスライドIOの時間の項目をクリックすると移動形式が選択できるようになりますので、『直線移動』を選択して下さい。
↑これで時間の右側の数値を変更できるようになりますので、左側を0、右側を1.0にして下さい。
↑次に一番下のスライドIOの設定ボタンを押してパラメータ設定ウィンドウを出したら、スライドインの項目のチェックを外して下さい。
↑ここまでで、こんな感じの三角形ができると思います。
もう一度これを作るのも面倒なので、レイヤー3をコピーしてレイヤー4にペーストして下さい。
↑三角形の大きさは好きな感じに調整して下さい。ちなみに小さい方の三角形がレイヤー4で、大きい方の三角形がレイヤー3となっております。
手順⑤最終調整をします。
タイムライン上のレイヤーの配置を調整しましょう。
↑レイヤー1&2の長さは2.4秒、レイヤー3は2.24秒、レイヤー4は2.1秒に調整して、こんな感じで配置して下さい。
正確に長さを調整する方法ですが……
↑まず、長さを変えたいオブジェクトを右クリック→『長さの変更』を選択して下さい。
↑出てきたウィンドウから秒数指定の項目に直接入力すれば、タイムライン上のレイヤーの長さを正確に調整する事が出来ます。
↑あとは図形オブジェクトの位置調整をしたい時は、手順③で作ったレイヤー2のグループ制御を選択状態でアンカーを掴んでドラッグすればまとめて動かす事が出来ますので、適当に調整してみて下さい。
↑完成すると、こんな感じになります。
↑図形オブジェクトを増やしてテキスト内容を変更すれば何倍速でも作れますので、適当に試してみて下さい。
ニコニ・コモンズで配布中の素材は↓こちら。自分で作るのが面倒な方は使ってみて下さい。
って事で、本日は以上となります。
お疲れ様でした。
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AviUtlスクリプト紹介記事はこちらです。
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今回の経費&記事作成時間&日記
記事作成時間:約3時間
とりあえず、裏でやっている立ち絵の作成なんですが、腕の差分作成以外は大体終わりました。
いや~、装備品の簡略化を求められてメチャクチャ苦労しましたが、何とか師匠達と私が納得できる妥協点までは到達できたので良しとしましょう。
なんか、最終的にアニメ塗りなのかどうか良く解らない塗り方になりましたが……もう作るの疲れたので暫く寝かせて精神力が回復したら塗り直しをしたかったらやってみる事にしますわ。
ちなみに腕の差分の方は、私の立ち絵の方に巫女服的な面倒臭い袖が付いている関係で、地味に難航しています。
……ぼちぼち差分ごとに複雑な袖を描くのが嫌になってきたので、私の立ち絵の方だけ腕差分を3つくらいに減らそうかなと思う今日この頃だったりしますね。
あとは怒りマークとかの感情表現用のアイコンなんですが、適当なアニメとかを参考にして動くものを10種類くらいは新規作成してみようと考えております。
まあ、他の人が作成した素材を使っても良いんですけど、自分好みのものを作ろうと思うとどうしても自作になってしまいます。
って事で、本日は以上です。
最後に恒例の累計出費&記事作成時間を発表して終わりにしましょう。
総制作時間:約2108時間
累計支出:72,842円