イントロダクション
今回はPSDToolKit解説第四回として、前回までに解説した内容を踏まえて字幕表示をさせる方法を記述していこうと思います。
↑こんな感じで音声を入れると同時にその内容を字幕表示させようという訳ですね。
そろそろ、このシリーズも佳境に入ってきた感がありますわね。
一応、今回で基本的な説明は完了する予定ではあります。
今回はPSDToolKitを使った字幕表示に関する記事となりますが、第一回、第二回、第三回までの情報と合わせる事で、とりあえずPSDToolKitを使って一通りの事はできる程度にはなれるんじゃないかと思います。
興味のある方は読んでいって下さいませ。
宜しくお願い致します。
PSDToolKitを使って字幕表示をさせる方法
PSDToolKitで基本的な字幕表示をさせる方法
ゼロからプロジェクトを作るのも時間がかかりますので、第三回解説で作成したAviUtlのプロジェクトファイルを使って解説していきますので御了承願います。
手順①AviUtlを起動して、第三回解説で作成したプロジェクトファイルを読み込んで下さい。
↑プロジェクトファイルを読み込むと、こんな感じのタイムラインになっていると思います。
↑または、前回チラッと紹介したレイヤー統合にチェックを入れている場合は、こんな感じでスッキリしたタイムラインになっている事でしょう。
手順②字幕表示オブジェクトを生成しましょう。
今回はシンプル構造なので、レイヤー6に字幕表示オブジェクトを生成します。
↑タイムライン上の何もオブジェクトがない場所で右クリック→『メディアオブジェクトの追加』→『PSDToolKit』→『字幕表示』を選択して下さい。
続いて、生成された字幕表示オブジェクトをレイヤー6に配置します。
手順③字幕表示オブジェクトに字幕準備レイヤーの番号を記述します。
↑字幕表示オブジェクトのレイヤー指定項に字幕準備レイヤーの番号を入力して下さい。
↑上記のタイムライン構成だとレイヤー4に字幕準備レイヤーが存在していますので、『4』を入力しています。
↑レイヤー統合をしている場合は上記のタイムライン構造だと『2』を入れて下さい。
↑ここまでの設定で、AviUtlのメインウィンドウ上に音声ファイルと同内容の小さい字幕が表示されると思います。
まあ、このままだと使い難いので字幕の位置を変えて装飾をしましょう。
手順④字幕表示オブジェクトの装飾をします。
↑私の場合は、適当にこんな感じで字幕表示の設定ダイアログにエフェクトを追加してみました。
グラデーションは開始色を白にして、終了色を青系統にしております。縁取りは上の色が黒で下にあるものが白に設定していますね。
↑完成すると、こんな感じの字幕になりますね。
まあ、基本的にはお好みの装飾をして貰って大丈夫です。パッと見で視認性が悪い色の組み合わせとかにしなければ良いんじゃないかと思いますよ。
↑動画だとこんな感じですね。これで口パク目パチ、字幕生成まで一通りできるようになりました。
ってな訳で、次項からはPSDToolKitの字幕表示に関する便利機能みたいなものをオマケ程度に記述していきましょう。
字幕表示(キャッシュ)の使用方法
↑こちらの動画で解説されているキャッシュテキストのPSDToolKit版ですね。
比較的新しいVersionのPSDToolKitを導入済みなら、一緒にAviUtlにインストールされている筈なので、面倒な導入作業は特に要りません。
で、この『字幕表示(キャッシュ)』なんですが、基本的な操作方法自体は通常の字幕表示オブジェクトと同じですけど、キャッシュ機能が実装されているので重たいエフェクトを字幕に付加していても、そこそこ快適にプレビューが可能という特徴があったりします。
編集中のストレスが大幅に軽減されますので、個人的には通常の字幕表示オブジェクトより、こちらのキャッシュテキスト版を使用する事を推奨します。
ってな訳で、使い方は先程の字幕表示オブジェクトと大体一緒なので、差異がある部分だけ説明していきましょう。
↑キャッシュテキスト版の字幕表示オブジェクトの生成方法はタイムライン上の何もオブジェクトがない場所で右クリック→『メディアオブジェクトの追加』→『PSDToolKit』→『字幕表示(キャッシュ)』を選択して下さい。
↑字幕準備レイヤーの番号を入れる所までは先程と一緒ですが、『キャッシュを有効にするか』の所に入れる数値でモードが切り替わります。
◎『0』でオブジェクトの編集中のみキャッシュ無効。
◎『-1』でキャッシュ無効。
◎『1』でキャッシュ有効になります。
上記の3種類の数字を入力可能ですが、最新版を使用している場合はデフォルトの『0』のままで大丈夫だと思います。
古いVersionを使用している場合は、自力でキャッシュの有効と無効を切り替えないといけませんでしたが、今のものは字幕表示オブジェクトを編集中はキャッシュが無効になり、他のオブジェクトの編集を始めれば自動でキャッシュが有効になりますからね。
他の設定は通常の字幕表示オブジェクトと同じなので省略します。
動画の出力時間も短縮されますし、比較的快適なプレビューもできますから、特別な理由がない限りはこちらのキャッシュテキスト版を使った方が良いと思います。
↑キャッシュを一括消去したい場合はAviUtlの上部メニューから『編集』→『Extram』→『キャッシュ消去』を選択して下さい。
テキストアニメーションを付加する方法
では、最後に字幕表示オブジェクトにテキストアニメーションを付加する方法をざっくり記述していきましょう。
PSDToolKitには標準で幾つかのエフェクトが用意されていますので、そちらを一通り紹介していきたいと思います。
↑基本的には字幕表示オブジェクトにアニメーション効果を追加する形で6種類のテキストアニメーションを付加する事が可能となります。
↑字幕表示オブジェクトの設定ダイアログ右上にある『+』マークをクリックして、出てきたリストの中から『アニメーション効果』を選択して下さい。
↑追加したアニメーション効果から①のプルダウンメニューを開いて『PSDToolKit』フォルダを呼び出し、エフェクトをソートした後に②のプルダウンメニューから使用したい効果を選択して下さい。
↑『吹き出し』だとこんな感じですね。吹き出しの色や形状、しっぽの位置なんかもある程度は変更可能なので、そこそこ汎用性は高いです。
キャラを画面の左右で二人使う場合などに重宝しそうな感じですね。
↑『フェード』だとこんな感じですね。文字毎に個別オブジェクトにチェックを入れて、パラメーターを適当にいじると上記サンプルみたいな感じでテキストが出てきます。
↑『基本登場』だとこんな感じです。回転系の登場エフェクトですが、パラメーターが豊富なので色々とバリエーションが作れるのが強みですね。多分、一番汎用性が高いです。
↑『相対移動』だとこんな感じです。XYZ(上下左右)方向でテキストを出したり消したりできます。XYZの複合移動もできますので、扱いは難しいですが、使いこなせれば色々と使えると思います。
↑『ぼよん』だと、こんな感じで跳ねながら動くようなアニメーションになります。個人的にはテキストよりも立ち絵の方に使った方が使い道があるような気がします。
↑『XYZ反映』を付与すると字幕の位置を字幕表示オブジェクトではなく、字幕準備オブジェクトの方で変更可能となります。
↑こちらのタイムラインで言うとレイヤー6ではなく、レイヤー4の方で位置調整が可能になりますので、台詞ごとに違う場所に字幕を表示させる事が可能になる訳ですね。
セリフ単位で頻繁に字幕位置を変えたい人には必須です。
ただ、文字の大きさとかフォントを変えたい場合は制御文字を使わないといけませんので、そこそこ手間がかかるのが難点かも知れません。
↑制御文字の使い方はこちらの記事を参照して下さい。
ってな訳で、詳細に記述すると効果一つだけで1個の記事が書けるほどの容量になりますから、かなり省略する事になりましたが、以上がテキストアニメーションを付加する方法となります。
気に入ったものができたら、テキストアニメーションを付加した字幕表示オブジェクトをエイリアスに登録しておくと他の動画で使う時に便利ですよ。
↑エイリアスの保存方法と呼び出し方法はこちらの記事を参照して下さい。
では、少々長くなってきましたので本日はここまでとさせて頂きます。
↑次回の記事はこちらとなります。
お疲れ様でした。
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今回の経費&日記&記事作成時間
記事作成時間:約5時間
さて、ようやくPSDToolKitシリーズの記事も終わりが近づいてきました。
こうやって記事にしていると、よくAviUtlを始めてから数日後に導入させられたなと思いますわ。
複雑すぎて、完全に初心者向きじゃないですからね。
PSDToolKitを覚え始めて二日目に私が挫折を味わったのも当たり前な気がします。
まあ、何度かやっていればよく使う機能は勝手に体が覚えていきますから、気楽にやっていくといいでしょう。
では、恒例の累計出費&記事作成時間を発表していきますか。
お時間のある方は次項も読んでいって下さいませ。
総制作時間:約1529時間
累計支出:58,882円
本日のお薦めアニメ『蒼穹のファフナー EXODUS』!!!
今回ご紹介する商品は、私の師匠オススメのアニメ『蒼穹のファフナー EXODUS』です。
2015年に分割2クールで全26話放映されたファフナーのテレビ第二シリーズですね。
前回紹介した『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』から更に2~3年後の物語で、無印時代には中学生だった主人公達が劇中で20歳になっています。
その中でも一番のヘタレだったキャラが成長して、物語の中で結婚までしていましたので、個人的にはなかなか感慨深かったりします。
(無印時代を視聴していた時は、真っ先に退場するキャラだと思ってましたわ)
内容としては、宇宙から超強力で無垢なフェストゥムがやってくるので、それをどうにかして人類と共存できるように和解させようというのが大筋の物語となっております。
まあ、なんというか今作のファフナーはフェストゥム対人類というよりは、人類同士の内ゲバがメインみたいな感じの話が多い印象ですね。
進撃の巨人もそんな感じでしたが、大体の元凶になっているのは人間の悪意だったりするのが悲しい所です。
特に、中盤あたりの人類とフェストゥムの両方に追われる主人公達の旅路が絶望的すぎて泣きました。
前作の『HEAVEN AND EARTH』では、あんまり退場するキャラはいませんでしたが、今作では割と大量の名前があるキャラが消えていきますのでショックが大きいです。
中でも、メンタルヘタレだったキャラが、絶望的な旅の果てに大幅な成長を遂げた瞬間に退場した時はビックリしましたわ。
普通、こういうキャラはもっと大事にされるような気がしますが、流石にキャラ補正が全然かからないと言われるシリーズだけあって容赦がありません。
……主人公も今作で遂に人間をやめましたしね。
総評ですが、作画も映画並に綺麗ですし、ファフナーも3Dで高速で動くので迫力があります。
物語も序盤~終盤まで非常に面白いのですが……
やはり、最大の難点はラストの締め方ですね。
最大の問題を全部次回作に先送りにして終わるので、ぶった切り感がヤバイです。
ラスボス機体も一時的に退却させただけで、普通に健在だったりしますし。
本気で『続きは劇場版で!!!』みたいな感じで締め括られますので、唖然としました。
私は最近になって、初めてファフナーシリーズを一気見に近い状態で視聴していますけど、これをリアルタイムで見ていた人は相当にショックを受けたんじゃないかと思います。
同じビターエンドだとしても、もうちょっと何とかしてテレビ第一シリーズのラストみたいにまとめられなかったんでしょうかね……
とはいえ、そこ以外は欠点らしい所はないような超優良ロボアニメなので、視聴してみても損はないと思いますよ。
↑現在は続編も発表されていますので、ラストのモヤモヤも解消されると思います。