イントロダクション
今回は所謂『中抜き文字』と呼ばれるテキストの縁だけで中央部分が透明なテキストをAviUtlで作る方法を記述していこうと思います。
↑こんな感じの中央部分が透過されてるテキスト文字ですね。
YouTubeとかで偶に見るテキスト文字ですわね。
割と簡単に見栄えが良いテキストが出来るのでオススメです。
↑YouTubeのおすすめで出てきたこちらの動画を何となく見てたら、中抜き文字を使用されていたので、自分でも作れるだろうかと適当に試してみたら出来た感じですね。
ちなみに上記の動画は撮影&編集技術が高く、とても参考になる動画でした。
ただ、あらゆる意味でムチャクチャ製作コストが高そうで簡単には真似できそうもない動画です。
諸々の機材費だけで恐らく七桁くらいの金額になってそうな感じですしね。
まあ、私自身はガンプラを自分で作るモチベーションは皆無(むしろマイナスレベル)なので、プラモ作成動画とかは余程の事がない限りは作らないような気がしますけど、何かのレビュー動画とかを作る時が来たら参考にしてみたいと思います。
それはそれとして、肝心の中抜き文字ですが――作るだけならAviUtlで割と簡単にできるので、興味のある方は読んでいって下さいませ。
宜しくお願い致します。
中抜き文字の作成方法
作成に必要な外部スクリプト
一応、スクリプトが必要ない作成方法も記述しますが、スクリプトを使った方が少し綺麗に出来るので、時間に余裕のある人は入れておいた方が良いと思います。
↑『文字用 輪郭追跡スクリプト』が必要となりますので、こちらから必要なスクリプトをダウンロードしてきてください。
ファイルを解凍すると4つのファイルが入ってますが、その中の『@文字輪郭追跡.anm』、『uf.lua』、『uf_opencv.dll』の3つをコピーするか、切り取りをして下さい。
↑先程コピーか切り取りしたファイルをAviUtlフォルダ内の『exedit.auf』と同じ階層にある『script』フォルダに入れれば導入完了です。
※scriptフォルダがない場合は新規作成して下さい。
これで導入が済んだという事で、とりあえずこちらのスクリプトを使った中抜き文字の作成方法から記述していこうと思います。
輪郭追跡スクリプトを使った中抜き文字の作成方法
手順①AviUtlを起動して新規プロジェクトを作ります。
AviUtlを起動して新規プロジェクトを作ります。
↑拡張編集のタイムライン上で右クリックすると、上記のウィンドウが出てきますので『新規プロジェクトの作成』を選択して下さい。
↑新規プロジェクトの作成用ウィンドウが出てきますので、好きなように設定してOKボタンを押して下さい。
※フレームレートを上げると滑らかに動くようになりますが、動画の容量も上がりますので注意して下さい。私は適当に30くらいで設定してますが、激しい動きをする動画を作りたい人は60くらいでも良いと思います。
↑あとで要らない部分を切り取ってリサイズしたい場合は、こちらの記事を参考にしてトリミングしてみて下さいませ。
手順②レイヤー1にテキストオブジェクトを生成します。
↑タイムライン上のオブジェクトが何もない場所をクリック→『メディアオブジェクトの追加』→『テキスト』を選択して下さい。
テキストオブジェクトがタイムラインに生成されますので、レイヤー1に配置して下さい。
手順③レイヤー1に輪郭追跡スクリプトを付加します。
次に、テキストオブジェクトにアニメーション効果を付与します。
↑タイムライン上のテキストオブジェクトを選択状態でキーボードの『E』を押すとエフェクト一覧が出てきますので、その中にある『アニメーション効果』を選択して下さい。
↑アニメーション効果の種類は先程導入した『文字輪郭追跡(表示)』に変更しておいて下さい。
手順④設定ダイアログから各種設定をしていきましょう。
↑とりあえず、私の場合ではありますが、こんな感じで設定をしてみました。
①サイズを大きくしてテキストの大きさを好きなように変更して下さい。
②フォントの種類を自分の好きなものに変更して下さい。
③必須ではありませんが、今回は中央揃えにしておきました。
④テキストの内容を好きなように書いてください。今回は初代ガンダムの型式番号を適当に入れておきましたが、何でもいいです。
⑤描画終点の数値を100にしておきましょう。
⑥設定ボタンを押してパラメータ設定を出して下さい。
⑦輪郭のみにチェックを入れておいて下さい。
※線幅を変えたい人はこのパラメータ設定で変更して下さい。数値を大きくすると太くなって数値を小さくすると細くなっていきます。
↑完成するとこんな感じで中抜き文字が出来ていると思います。
↑適当な背景を入れて調整したみたものがこちらとなります。線幅を調整してフォントを変えてみるだけで雰囲気が変わりますので、最適な組み合わせを見つけてみて下さい。
↑ちなみに、このスクリプトの本来の目玉機能としては、こんな感じで文字の輪郭を追跡させる事が出来るものとなっておりますので、こちらの機能もざっくりと記述しておきましょう。
おまけ 輪郭を追跡させる方法
↑基本的には文字輪郭追跡(表示)スクリプトの『描画終点』の値を変更するだけです。左側の数値を0にして、右側を100にすれば何もない所から線が引かれて文字になる所までいくようになります。
↑左右の数値を入力するには移動形式を選ぶ必要がありますので、『描画終点』ボタンを押してリスト一覧を出したら好きなものを選んでください。
デフォルト設定だと『加減速移動』がおすすめですが、外部スクリプトのイージングと非常に相性が良いので、そちらと組み合わせた方がよりおすすめです。
※イージングの導入&基本的な使い方はこちら。
↑完成するとこんな感じの登場演出ができていると思います。
↑退場演出を作りたい場合は、テキストを後ろにコピーして設定ダイアログの『描画終点』の数値を100→0にすれば大丈夫です。
↑こんな感じで文字が出ている状態から何もない状態に退場していくと思います。(サンプルは退場演出のみ)
って事で、かなりざっくりとですが解説が終了しましたから、次はスクリプトなしで作れる中抜き文字をやっていきましょう。
標準機能のみを使った中抜き文字の作成方法
同じ説明をするのは読んでいる方も苦痛でしょうから、内容を入力済みのテキストオブジェクトが既にタイムライン上にある所から解説をしていく事にしますので、ご了承願います。
手順①テキストオブジェクトに縁取りとクロマキーを付与します。
↑タイムライン上のテキストオブジェクトを選択状態でキーボードの『E』を押すとエフェクト一覧が出てきますので、その中にある『縁取り』と『クロマキー』を選択して下さい。
↑設定ダイアログの並び順は縁取りが上でクロマキーが下になるようにして下さい。
手順②設定ダイアログから各種設定をしていきましょう。
↑まず、①の文字色の設定ボタンを押してカラーパレットを開いたら緑色にでも変えて下さい。
②の縁取りのサイズは自分の好きな大きさに変えて下さい。
③の縁色の設定は私の場合は白にしております。
↑この段階でこんな感じになっていると思いますので、中の緑の部分をクロマキーで透過しましょう。
↑クロマキーの『キー色の取得』を押したら、テキスト中央の緑色の部分をクリックして下さい。
これで中央部分が透過されると思います。
↑って、訳で中抜き文字の完成です。難点としてはクロマキーを使っている関係で内側が微妙に綺麗に処理できていない所ですね。
私みたいに、あんまりこだわりがない人なら問題なく使用できると思います。
以上です。
次項の日記もお時間のある方は読んでいって下さいませ。
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今回の記事作成時間&経費&日記
記事作成時間:約3時間
そろそろ4回目のワクチン接種をしてこないといけないんですが……あれを打つと高確率で2日ほど寝込むのでやりたくないんですよねー。
肩も3日ほどメチャクチャ痛くなりますし。
正直、寝込む分の2日の時間があれば記事を3~5個ほど作れるので今回はスルーしたい気分で一杯だったりします。
動画素材作成に時間を使うなら、2日で15~30個くらいは色違いを含めて作れますし、なかなかに悩みどころですわ。
とはいえ、もしも重症になったら2日で済まない訳ですしね。
……仕方がないのでスケジュールを見て、影響が少なそうな金曜日にでも予約を入れておこうと思います。土日は寝ながらアマプラで適当な映画でも見て過ごしましょう。
それまでは記事ストックを積み上げておきます。
って事で、最後に恒例の累計出費&記事作成時間を発表して終わりにしましょう。
総制作時間:約2148時間
累計支出:72,842円