イントロダクション
今回は『CLIP STUDIO PAINT』の機能の一つとして、『ベクターレイヤー』という特殊なレイヤーを使用して後から線を簡単に移動したり、線の太さを変えたりといった編集を行う方法を記述していこうと思います。
↑こんな感じで後から線を編集できるレイヤーの使い方ですね。
メチャクチャ便利な機能ですわね。
特に線画を作る時に使うと効率が良いです。
ちなみに、最初に注意しておきますとこのベクターレイヤーは基本的に線しか描けませんので、通常のレイヤーと違って色とか塗れません。
とはいえ、線画を描く時に何度も納得がいくまで簡単に調整ができますので、非常に有用な機能だったりします。
拡大縮小したりしても線が劣化しませんのでボケたりしないのも特徴ですね。
なんか久し振りにイラストを作成してみたら微妙にベクターレイヤーの使い方を忘れていたので、備忘録がてら使い方を記述していく事にしました。
まあ、全部説明すると異常に長くなるのでイラストを描くときに使いそうな部分だけ、ざっくり書いていこうかと思います。
って事で、興味のある方は読んでいって下さいませ。
宜しくお願い致します。
ベクターレイヤーの基本的な使用方法
ベクターレイヤーの作成方法
ベクターレイヤーの作成方法は基本的には2種類あります。
クリスタの上部メニューから生成する方法とレイヤーパレットから生成する方法ですね。
上部メニューから生成する方は、そこそこ工程が多くて面倒なので、当記事ではレイヤーパレットから生成する方法を記述しておきます。
多分、普通に使う分にはこちらだけ覚えておけば問題ないと思います。
↑ちなみにレイヤーパレットはデフォルト状態だと画面右下にあります。
↑レイヤーパレット内にある上記の赤枠内のアイコンをクリックすると新規ベクターレイヤーが生成されます。
↑立方体みたいなアイコンが付いたものがベクターレイヤーです。
では、次にベクターレイヤーの使用方法をざっくり記述していきましょう。
ベクターレイヤーの使い方
基本的にはペンツールでも鉛筆ツールでもエアブラシでも、キャンバスに描けるツールなら制御点が生成されますので、それを使って後から位置や太さ等を調整する事が可能です。
↑例を挙げますと、こんな感じでベクターレイヤー内にペンツールなどで線を引くと制御点が出来ますので、それを引っ張ったりする事で位置調整とかする訳だったりします。
↑制御点を使って編集をする場合、デフォルト設定では画面左側にある『線修正ツール』のアイコンから『制御点』を選択する事で7種類の編集をする事が可能です。
↑『制御点の移動』だと特定の制御点をドラッグする事で線の位置を変えて形状を変化させる事が可能です。
↑『制御点の追加』だと線の上をクリックする事で新しい制御点を追加可能で、先程の『制御点の移動』と同様に制御点の移動も可能です。……まあ、制御点を移動させるつもりが、間違って変な場所に制御点を作成してしまう事もあるので注意が必要ですけど。
↑『制御点の削除』だとクリックした制御点が消えます。
↑『角の切り替え』だと選択した制御点付近の線が丸くなったり鋭角になったりします。
↑『線幅修正』だと特定の制御点を選んで右にドラッグする事で線が太くなり、左にドラッグすると逆に線が細くなったりします。線の入りと抜きを作りたい時なんかによく使用します。
↑『濃度修正』も同じような機能ですが、こちらは左にドラッグした時のみ選択した制御点付近の濃度が薄くなります。
使ってみた感じだと線を濃くしたりとかはできないようで、個人的にはあんまり使いませんね。
↑『線の切断』は文字通り制御点を分割する事ができる機能です。
尚、線を切断できるだけで制御点の移動とかはできませんので、形状を調整したい場合は先程説明した『制御点の移動』コマンドを使って移動させて下さい。
このあたりがベクターレイヤーの基本的な編集方法ですね。
あとは、おまけがてら使いそうな機能を幾つか紹介していこうと思います。
制御点を減らす方法
デフォルト設定だと制御点が多すぎて編集をする時に大変なので、生成される制御点を減らす方法も記述しておきましょう。
とりあえず、例としてペンツールで制御点を減らす方法を書いておきますが、他のツールでも同じ方法でやれますので参考にしてみて下さい。
↑ペンツールのアイコンを選んだ後、右下にあるサブツール詳細をクリックします。
↑出てきたサブツール詳細ウィンドウから『補正』→『後補正』にチェックを入れます。
↑補正ありとなしで制御点の数が違うのが解ると思います。かなり精緻なものを描く時以外は補正を付けていた方が後で修正しやすいのでお薦めです。
これが最初から制御点を減らす方法ですが、線を描いた後から減らす方法もあります。
↑まず、デフォルト設定では画面左側にある『線修正ツール』のアイコンから『ベクター線単純化』を選択します。
↑あとは、こんな感じでベクターレイヤーの線の上をなぞると制御点を単純化して制御点を減らす事ができます。
ピンポイントで使う事もあるので覚えておくと便利です。
ベクター用消しゴムの使い方
消しゴムツールの中にはベクターレイヤー用のものが用意されてますので、そちらの使い方も最後に記述しておきます。
↑デフォルト設定では画面左側にある『消しゴム』のアイコンから『ベクター用』を選択します。
↑あとはベクターレイヤーの交差している線の消したい場所をなぞると、そこだけ自動で消してくれます。CADで言う所のトリム機能みたいなものですね。
機械とか装飾品を描きたい時とかに便利だと思います。
以上です。
とりあえず、私が良く使っている機能だけ備忘録がてら記述しましたが、普通に使う分にはこれぐらい覚えておけば不自由はないんじゃないかと思います。
次項もお時間のある方は読んでいって下さいませ。
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今回の記事作成時間&経費&日記
記事作成時間:約4時間
ブログの記事を書きながら、裏でLive2D用モデルのイラスト改修をしている今日この頃。
手や足とかも微妙に動かす為、必要最低限はパーツ分割しないといけないので、なかなかに手間がかかります。
↑一応、個人的Live2Dの3号機として作成しているのがこちらなんですが、あまりにシンプルすぎるので装飾を増やしたり差分を増やしたりといった作業をしている最中だったりします。
う~ん。イラスト作成していた時は半練習用のモデルを想定していたので『もうこれで完成でいいや』と思っていたものですが、一か月くらい期間を置くと微妙ですねー。
もう少し頭身を落として腕とか新造してみますか。猫がモチーフなので口のパーツも牙とか追加してみると良いかも知れません。あとはディティールをもう少し追加する為に2影とか追記してみますかね。
時間を置くと色々と粗が見えてきて修正が大変ですが、たまにやってみるとなかなか面白いです。
こちらのモデルは7月くらいにはnizimaに出品できたらいいなと思う今日この頃です。
まあ、リアル頭身のモデルを作るのは初めてなのでセットアップが難航する可能性も高い為、出品時期がズレるかも知れませんが。
では、最後に恒例の累計出費&記事作成時間を発表して終わりにしましょう。
総制作時間:約2478時間
累計支出:74,462円