イントロダクション
今回はAviUtlの『SplitWindow』というプラグインを導入して、拡張編集等のバラバラになっている各種ウィンドウを一つのウィンドウとして統合する方法を記述していこうと思います。
↑ウィンドウの配置は自由にできるので一例ではありますが、こんな感じで任意のウィンドウを結合させて一つのウィンドウとして統合させる事が可能となります。
有料の動画編集ソフトと同じような構成にできる訳ですわね。
これでウィンドウ同士が重なる事がなくなりました。
デフォルト状態のAviUtlだと色々なウィンドウが画面内に散らばっているので、編集をしやすいようにウィンドウを動かす事も度々あるのですが、そうこうしている内にウィンドウ同士が重なってボタンを押せなくなったりといった事案が稀に起こったりします。
一つのウィンドウに統合すると、いちいちウィンドウを動かしたりといった事をしなくなりますので作業効率が上がるという利点があったりする訳です。
まあ、今までにもAviUtlをシングルウィンドウ化できるプラグインはあったんですが、個人的に使いにくかったんで実装してなかったんですよね。(私の環境と相性が悪かったのかエラーが頻発してAviUtlがすぐに落ちるので殆ど使わずにプラグインを外したような記憶があります)
今回、紹介する『SplitWindow』プラグインは競合するものを入れてない限りは、ある程度安定稼働する上に、色々と自由度が高いのでオススメです。
個人的にはバラバラな状態のウィンドウを使うよりは使いやすくなりますので、お時間のある方は導入しておいた方が作業効率が上がると思います。
プラグインの導入~基本的な使い方まではざっくり記述していきますので、興味のある方は読んでいって下さいませ。
最後まで読んでいって下さると嬉しいです。
SplitWindowの導入&使い方
↑製作者様のプラグイン配布動画はこちらとなります。
プラグインのDL&導入方法
まず前提条件として、こちらのプラグインの動作環境は『AviUtl 1.10 & 拡張編集 0.92』が必須という事で拡張編集が0.93rc1だと安定稼働するかどうか解りません。
0.93rc1を使っている人は0.92に落としておいた方が無難だと思います。
あと、私は導入していませんでしたが『UniteWindow』というプラグインとは共存できないようなので、導入している方は外しておいた方が良いです。
ちなみに、その他にも設定ダイアログとかに影響を及ぼすプラグインとも競合するようなので、注意が必要です。
↑私のブログを読んでいる人なら、もしかして導入しているかもしれない『設定ダイアログ画面サイズ固定化プラグイン』も競合対象らしく、入れているとエラーを起こしますので、『plugins』フォルダの中にある『PropertyWindowFixerPlugin.auf』を消しておく事を推奨します。
これを外したら設定ダイアログにスライダーが表示されなくなるんじゃないかと思われる方もいるでしょうが、この『SplitWindow』プラグインを入れても普通にスライダー表示がされるようになりますので安心して下さい。
↑こんな感じで見切れているウィンドウの横にはもれなくスライダーが配置されるようになります。
って事で、前置きが長くなりましたが、まずはこちらからプラグインをDLしていきましょう。
↑配布ページを少し下の方にスクロールすると『最新バージョンをダウンロード』という項目があるので、それを選択して下さい。
↑『SplitWindow.○.○.○.zip』のリンクを選択するとDLが開始されます。
↑ZIPファイルを解凍すると上記6つのファイルが入ってますが、使用するのは『SplitWindow』フォルダと『SplitWindow.aul』、『SplitWindow.xml』の3つです。
この3つを切り取るかコピーをしておいて下さい。
↑『SplitWindow』フォルダ、『SplitWindow.aul』、『SplitWindow.xml』をAviUtl本体があるフォルダ内の『Plugins』フォルダに入れれば導入完了です。
基本的な使用方法
手順①AviUtlを起動してウィンドウの配置準備をします。
まずはAviUtlを起動しましょう。
↑プラグインを入れたばかりの初回起動時だと、こんな感じで今まで使ってきた各種ウィンドウがバラバラに浮かんでいると思いますが、これからの配置作業の邪魔になりますのでAviUtl本体以外の各ウィンドウの右上にある『×』マークをクリックして消しておきましょう。
※あとで呼び出しますので大丈夫です。
↑こんな感じでAviUtl本体だけある状態になっていれば大丈夫です。※AviUtl本体ウィンドウを消すとAviUtlそのものが閉じますので注意して下さい。
次に、ウィンドウを配置する為の仕切り板みたいなものを入れていきましょう。
手順②ウィンドウ配置用の分割線を入れます。
これから各種ウィンドウを配置する為の分割線を入れていく訳ですが、細かい位置とかは各個人の好みになります。
そういう事で、本記事ではサンプルとして単純なものを作りますから使用方法を覚える為の参考程度にして下さいませ。
↑ウィンドウが何もない場所で右クリックするとリスト一覧が出てきますので、『水平線で分割』を選択します。
↑画面を横切る水平の分割線が出来ますので、線をドラッグして好きな場所に移動させます。
↑ちなみに分割線を消したい場合は、該当する線の上で右クリックして出てきたリストの中から『分割なし』を選択すると消す事が出来ます。※該当する分割線と繋がっている他の線も一緒に消えますが。
では、次に垂直線を入れていきましょう。
↑先程と同じようにウィンドウが何もない場所(さっき作った分割線よりも上の方)で右クリックするとリスト一覧が出てきますので、『垂直線で分割』を選択します。
↑画面中央に垂直線が出来ますので、例によって好きな場所にドラッグして下さい。
同様の方法で、もう一度垂直線を作ります。
↑線の位置とかは後でドラッグして変えられますし、大体こんな感じの配置になっていれば大丈夫です。※お好みで分割線を増やして下さい。
では、次にこの仕切り線の中に必要なウィンドウを入れていきましょう。
手順③ウィンドウを配置していきます。
まずはAviUtl本体ウィンドウを格納しましょう。
↑分割線で作成した任意のエリア内(私の場合は上部中央エリア)で右クリックするとリストが出てきますので、その中にある『AviUtl』を選択して下さい。
↑これでAviUtl本体ウィンドウが選択したエリア内に配置されますので、適当に周囲の分割線をドラッグして丁度いい感じに位置調整をして下さい。
↑間違ってウィンドウを配置してしまった場合はウィンドウの上部のタイトル部分(上記画像の青色部分)で右クリック→『ドッキングを解除』を選択する事で元のフロート状態に戻ります。
ただし、間違って分割線上で右クリック→『ドッキングを解除』を選択してしまった場合、これを書いている時点でのVersionだと強制的にAviUtlが落ちますので注意が必要です。
では、次に拡張編集という名のタイムラインを下部のエリアに配置しましょう。
↑下部のエリア内で右クリック→『拡張編集』を選択して下さい。
↑これで拡張編集が下部エリアに配置されましたので、例によって分割線をドラッグして位置調整をしておきましょう。
次に設定ダイアログを上部左エリア(お好みで上部右でも良いです)に配置します。
↑上部左のエリア内で右クリック→『設定ダイアログ』を選択して下さい。
↑これで上部左に設定ダイアログが格納されましたので、最低限度の編集環境が整ったと思います。
あとのウィンドウは人によって必要なものが異なりますので、空いている上部右エリアを適当に分割線で区切って必要なウィンドウを配置していって下さい。
では、次に同じエリア内に複数のウィンドウを配置する方法を記述していきましょう。
手順④同一エリア内に複数ウィンドウを配置しましょう。
こちらは多くのウィンドウを使う場合にスペースがなくて格納できないといった場合に有効な機能となりますね。
↑やり方としては単純で、複数のウィンドウを入れたいエリア(すでに何かしらのウィンドウが格納済み)の上部タイトル部(上記サンプルの青い部分)で右クリック→出てきたリストの中から入れたい項目を選んでもらえれば大丈夫です。
↑こんな感じで下部にタブが追加されて、ウィンドウを切り替えられるようになります。
↑ただ、これを書いている時点でのVersionだと複数のウィンドウを同エリア内に適用した場合、タイトル部で右クリックを押してから『ドッキングを解除』を選択しても分離できません。
↑複数のウィンドウを適用したエリアをドッキング解除したい場合は、タイトル部分で右クリック→『分割なし』を選択する事で複数のウィンドウを分離させる事が可能となります。
※このあたりはバージョンアップして修正されるかも知れませんが。
↑最後にタブの移動方法ですが、移動したいタブの上で右クリック→『左に移動する』もしくは『右に移動する』という項目を選択する事で任意の方向にタブの移動が可能になります。
って事で、基本的な使用方法はこんな所ですかね。
あとは趣味的な要素で背景色とか線の色とかも変更可能なので、そこだけ説明しておきしょう。
手順⑤SplitWindowのその他設定をする方法
↑SplitWindowウィンドウの一番上(赤枠内のかなり狭い範囲)で右クリックすると出てくるリストの中にある『SplitWindowの設定』という項目を選択すると、専用ウィンドウがポップアップしてきます。
↑各種調整用のウィンドウが出てくるので、好きな感じに色を変えたり線の幅を変えたりといった事ができるようになります。
割と趣味的な要素なので、やり込みが好きな人は弄ってみると良いでしょう。
私はこだわりがあんまりないのでデフォルト状態で使っていこうと思います。
更に細かい調整をしたい人は、作者様のプラグイン配布ページの下の方に色々と虎の巻的な事が書かれてますので、そちらを参照してみる事を推奨致します。
以上です。
↑私の場合は今の所こんな感じにウィンドウを配置してますが、こういうのは使っている内に色々と変化していくものだと思いますので、自分なりの最適解を探してみて下さい。
バラバラ状態で各種ウィンドウを置いておくよりも作業効率が上がるので、お薦めのプラグインです。
では、本日はここまで。
次項もお時間のある方は読んでいって下さいませ。
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今回の記事作成時間&経費&日記
記事作成時間:約5時間
さて、特にポジティブな事を書くネタがない今日この頃。
何も書かないのもアレなので、個人的に最近見つけた面白い動画を紹介してみようと思います。
↑ふとYouTubeでおすすめに出てきた雑に実写再現シリーズです。
かなり古いアニメのオープニングとかを実写でそれっぽく再現されている方達で、恐らくは意図的に雑に作ってはいますが、動画編集をやった事がある人なら相当な労力をかけて編集しているのが解る動画となっております。
多分、私が一人で似たようなものを作ろうと思ったら1つの動画を作るのに数万円かけて小道具を作って、期間も1~3ヶ月以上はかけないと作れないような気がします。
↑特にZガンダムとかの着ぐるみとかは、かなり作るのに手間暇がかかってそうで、個人的には絶対に真似したくない代物だったりします。(多分、段ボールやビニールテープとかで作ってあると思いますが)
私が似たようなものを作るとしたら、MS部分は間違いなく全部プラモとかでコマ撮りにしますね。
わざわざ手製の着ぐるみを作るあたり、作品への愛が半端じゃないと思います。
まあ、唯一にして最大の難点は元ネタが古すぎて個人的にはガンダム以外は全然知らなかったので、検索して実際のOPがどうなっているのか調べてみないとどれだけ再現されているのか解らなかった所ですね。
↑メイキング動画とかも上げてらっしゃってますので、実写関係の動画を作りたい人には参考になるんじゃないかと思います。
って事で、最近面白いと思ったチャンネル紹介でした。
では、最後に恒例の累計出費&記事作成時間を発表して終わりにしましょう。
総制作時間:約2259時間
累計支出:72,842円