イントロダクション
今回はAviUtlの『オブジェクトエクスプローラ』というプラグインを使って、AviUtl内に簡易エクスプローラを生成し、そこから直接素材やエイリアスなんかを投げ込む方法を記述していこうと思います。
↑こんな感じでAviUtl内に簡易エクスプローラを作って、よく使う画像素材やBGM、エイリアスなんかを格納したフォルダをお気に入り登録しておけば、そこからドラッグ&ドロップでタイムラインに放り込む事が出来るプラグインです。
まあ、こう書くと通常のエクスプローラとの差異が良く解らないような気がしますので、プラグイン導入で出来る事を箇条書きしていきましょう。
◎お気に入りフォルダを登録できますので、編集中に複数の素材フォルダを出しておく必要がなくなります。
◎編集中とかAviUtlの裏に置いてある通常エクスプローラを表示させるのがいちいち面倒臭いんですが、このプラグインならAviUtlに統合されているので、ずっと表に表示されます。
◎通常のエイリアスは保存方法&呼び出し方法が独自形式で解りにくいのですが、このプラグインを入れると普通のファイルと同じ形式で保存が可能となる上にドラッグ&ドロップで呼び出し可能になります。
※通常エイリアスについてはこちらの記事を参照して下さい。
◎複数のオブジェクトエクスプローラをAviUtl内に作る事も可能なので、編集の邪魔にならない程度に色々な素材ファイルを常に表示させ続ける事も出来ます。(背景、キャラ画像、BGMやエイリアス等)
素材が入ったフォルダを探す手間が省けるようになりますわね。
使いこなせれば工程の大幅な短縮が可能です。
通常の手順でいちいち素材が入ったフォルダを個別に呼び出し、タイムラインに放り投げるよりも効率が良くなりますのでお薦めプラグインです。
難点としては以前の記事で紹介した『SplitWindow』でウィンドウを一つにした場合、何故かオブジェクトエクスプローラのウィンドウのドッキングが解除されない事ですね。
私の環境のせいなのか、一度ウィンドウを統合すると後からドッキング解除してオブジェクトエクスプローラを消す事ができなくなります。※一度プラグインを消してから入れ直すと解除されますが。
まあ、このあたりにだけ気を付けてもらえれば、かなり編集効率が良くなるプラグインです。
ってな訳で、今回はプラグインの導入~使用方法をざっくり記述していきますので、興味のある方は読んでいって下さいませ。
最後まで読んでいって下さると嬉しいです。
オブジェクトエクスプローラの導入&使い方
↑プラグイン製作者様の配布動画はこちらとなりますね。
AviUtl1.10&拡張編集0.92の構成が必須らしいので拡張編集0.93rc1を使っている人は0.92にダウングレードしておいた方が安定稼働すると思います。
『オブジェクトエクスプローラ』プラグインの導入方法
こちらの配布ページからリンクを辿ってプラグインをDLしていきましょう。
↑配布ページを下の方にスクロールすると『最新バージョンをダウンロード』というリンクが出てくるのでそこを選択して下さい。
↑ページの下の方にAssetsという項目がありますので、一番上のzipファイルを選択するとDLが始まります。
↑DLしてきたZIPファイルを解凍すると7つのファイルが入ってますが、基本的に1つのウィンドウだけ使う場合は『ObjectExplorer.auf』と『ObjectExplorer』フォルダの2つだけ使用します。
2つ目のウィンドウが必要な場合は『セカンドエクスプローラ.auf』と『セカンドエクスプローラ』フォルダも必要となります。
まあ、あとあと導入するのも面倒臭いので、心配ならこの4つを全部入れておけば大丈夫だと思います。
※ちなみに3つ目以降のウィンドウが必要になった場合、『ObjectExplorer.auf』と『ObjectExplorerフォルダ』をコピペして、それぞれ『サードエクスプローラ.auf』、『サードエクスプローラ』フォルダみたいな感じでリネームすれば次々と増設していく事が可能です。
↑『ObjectExplorer.auf』と『ObjectExplorer』フォルダ、『セカンドエクスプローラ.auf』と『セカンドエクスプローラ』フォルダをAviUtlフォルダ内の『Plugins』フォルダに入れれば導入完了です。
AviUtlを起動している場合、再起動しないと反映されませんので注意して下さい。
専用ウィンドウの表示&取得の使用方法
↑上部メニューの『表示』→『オブジェクトエクスプローラの表示』を選択して専用ウィンドウを呼び出して下さい。
↑こんな感じでウィンドウが出てきますので、ここから色々と自分で使いやすいように設定していく事になります。
↑まず、上部に4つあるメニューの内の『戻る』、『進む』、『上へ』に関しては普通のエクスプローラと同じなので割愛するとして、少し特殊な『取得』という項目についてだけ記述していきます。
↑タイムライン上のアイテムを選択状態で『取得』ボタンを押すと、その素材が置いてあるフォルダをオブジェクトエクスプローラ内に表示させる事が可能となります。
どこに素材があるのか忘れた場合や、そのアイテムと同じフォルダ内にある違う素材とかを使いたい時とかにピンポイントで役に立つんじゃないかと思います。
お気に入り機能を使う方法
↑お気に入りにしたフォルダ等を表示させたい場合、右上にある▼マークをクリックすると出てきます。デフォルト状態だとC、D、Eドライブがお気に入り登録されていますので、そちらを選択する事でオブジェクトエクスプローラで開くことが可能となります。
↑お気に入り登録する方法ですが、上部にあるメニューの『戻る』、『進む』、『上へ』、『取得』の文字列の上で右クリックすると専用メニューが出てきますので、そちらからお気に入りに追加したり、消したりといった事が可能です。
↑お気に入りにしたいフォルダをオブジェクトエクスプローラで開いた状態で『お気に入りに追加』を選択すると、そのフォルダがお気に入りに追加されます。
逆に削除したいフォルダをオブジェクトエクスプローラで開いた状態で『お気に入りから削除する』を選択すると、そのフォルダがお気に入りから消去されます。
↑あとは、お気に入りに選んだフォルダから素材なんかをタイムラインにドラッグ&ドロップすればすぐに使えるようになります。
↑ちなみにお気に入りフォルダを直接手動で編集したい場合は、導入時にAviUtl内の『Plugins』に入れた『ObjectExplorer』フォルダにある『ObjectExplorerSettings.xml』をメモ帳とかで開く事で可能となります。
↑デフォルト状態だと赤枠内のC、D、Eドライブが割り当てられてますが、このあたりの文字列を変えたり、消去したいフォルダの行を消したりする事でお気に入りフォルダを増やしたり消したり出来ます。
まあ、お気に入りを増やす方に関しては普通の方法でやった方が速いので、基本的にはまとめて消去したい場合に使う方法だったりします。
私は何故かEドライブだけどうやってもお気に入りから消せなかったので、手動で消しました。
同じ症状が出た人はこの方法を使ってお気に入りを消してみて下さい。
その他の基本機能の使い方
↑あとは他3つの基本機能をざっくり記述していきましょう。
↑『ツリービューを表示/非表示』のチェックを外すと左側にあるツリービューが消えます。チェックを入れるとまた現れるので、好きな方に設定して下さい。
◎『声で知らせる』のチェックを外すと特定の操作をする度に流れる音声ガイドを消す事ができます。いきなり話し出すので、そのあたりが嫌だという人はOFFにしておいた方が良いです。
◎『コモンダイアログを使用する』のチェックを外すとコモンダイアログを使用しないモードになります。こだわりがないなら基本的にはONにしておいた方が良いと思います。
エイリアスの登録&呼び出し方法
では、最後にこのプラグインの目玉機能の一つであるエイリアスを通常のファイルと同じように保存&プロジェクト内に呼び出す方法を記述していきましょう。
タイムライン上にあるアイテムをエイリアスとして保存する方法と、設定ダイアログにあるエフェクトを保存するものの2種類がありますので、まずはタイムライン上にあるものを保存する方法から書いていきましょう。
タイムライン上にあるアイテムを保存&呼び出す方法
↑エイリアスに登録したいオブジェクトを選択状態で右クリック→『エイリアスを作成』を選択して下さい。
↑通常だと、ここでこんな感じのエイリアス専用の保存ウィンドウが出てきますが、このプラグインを入れると異なる形式で保存できるようになります。
↑普通のファイルと同様に保存先の場所を選んで好きなファイル名を入れたら『保存』ボタンを押して下さい。
↑あとはエイリアスを保存したフォルダをオブジェクトエクスプローラで開いて、使いたいエイリアスをドラッグ&ドロップでタイムラインに放り込めば使用可能になります。
設定ダイアログにあるエフェクトを保存&呼び出す方法
次に、単一のフィルタ効果のパラメーターを保存して呼び出す方法ですね。
↑設定ダイアログの保存したいフィルタ上で右クリック→『設定の保存』→『現在の設定でエイリアスを作成する』を選択します。
↑さっきと同じように保存先の場所を選んで好きなファイル名を入れたら『保存』ボタンを押して下さい。
↑あとは保存したエイリアスをオブジェクトエクスプローラから設定ダイアログ上にドラッグ&ドロップで放り投げれば、設定済みのフィルタを入れる事が可能になります。
※ちなみに通常アイテム用のエイリアスと、設定ダイアログに入れる単一エフェクトなんかは別フォルダに格納しておいた方が混乱しなくて済むと思います。
って事で、『オブジェクトエクスプローラ』プラグインの紹介でした。
使いこなせれば色々と便利なので、特にエイリアスとかを大量保存している人にはお薦めしたいプラグインとなっております。
次項もお時間のある方は読んでいって下さいませ。
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今回の記事作成時間&経費&日記
記事作成時間:約5時間
休日2日くらい潰せば頑張って6記事くらいは書けるものですね。
一応、この記事の完成でストック数が1.5か月分くらい溜まる計算ですので、2日ほど休んでから1か月くらいblender修行をしてこようと思います。
本当なら2022年の末くらいには既に修行が終わっている予定でしたが、本業の方で予測不能なイレギュラーが起きたせいで延期になってましたからね。
とりあえず、最盛期くらいまでのモデリングスペックに2週間くらいで戻して、残りの2週間で師匠達に色々とモデリング方法を教えてもらおうと思います。
それが無事に終わったらblender関連の記事作成を再開しつつ、なんか簡単なものからBOOTHで配布できたらしていきましょう。
まあ、適度にAviUtlの方も弄っておかないと忘れそうなので、余裕があれば適当に使えそうな素材とかを休憩時間に作っていく事にします。
って事で、ブログの更新速度自体は変わらないと思いますが、次の記事作成はリアル時間では一か月後になる予定だったりします。
WordPressの使い方を忘れていないと良いなーと思う今日この頃。
では、最後に恒例の累計出費&記事作成時間を発表して終わりにしましょう。
総制作時間:約2285時間
累計支出:74,462円