イントロダクション
今回は『大雑把に縁取りするスクリプト』というものを使って、動く縁取りの作り方を紹介していこうと思います。
↑こんな感じでキャラ画像とかの周囲に雑な縁取り作って動かす事ができるようになります。
これはなかなか良い演出ですわね。
まあ、自動で動くスクリプトじゃないので、作るのに手間がかかりますけどね。
原理的にはパラパラ漫画的な作り方だったりするので、イラスト作成ソフトが使える人なら縁取り部分を自分で描いて代用する事もできますが、今回紹介するスクリプトを使えばAviUtl単体で作れるので作成と修正が割と簡単にできるのが特徴です。
ってな訳で、スクリプトの導入方法~基本的な動く縁取りの作成方法を備忘録がてら記述しておきますので、興味のある方は読んでいって下さいませ。
宜しくお願い致します。
キャラの周囲に動く縁取りを作る方法
大雑把に縁取りするスクリプトの導入方法
まずは、必要なスクリプトをダウンロードしてきましょう。
↑こちらの配布動画からリンクを辿ってスクリプトをダウンロードしてきて下さい。
↑『雑縁取り.anm』を選択して右クリック→『ダウンロード』を選ぶとDLできます。
↑先程DLした『雑縁取り.anm』をAviUtlフォルダ内の『exedit.auf』と同じ階層にある『script』フォルダに入れて下さい。
※scriptフォルダがない場合は新規作成して下さい。
これで雑縁取りの導入自体は終わりましたが、こちらのスクリプトは『rikky_module』がないと動かないらしいので、次はそちらの導入をしていきましょう。
rikky_moduleの導入方法
この『rikkymodule』は2通りのバージョンが存在していますので、お使いになっているAviUtlのバージョンによって導入するものが異なりますから注意して下さい。
◎『AviUtl version1.10』までで、拡張編集が『version0.92』までを使っている人はこちらのversion1をダウンロードしてください。
◎『AviUtl version1.10』で、拡張編集が『version0.93テスト版』を使っている人はこちらのversion2をダウンロードしてください。
自分の拡張編集のバージョンが解らない方はAviUtlを起動して、タイムライン上で右クリック→『環境設定』を押すと環境設定ウィンドウがポップアップしてきますので、そこで確認できます。
↑一番上の方に拡張編集のバージョンが表示されてますので、それを参照して適切なバージョンを選択して下さい。
↑自分の環境に合致する『rikkymodule』をダウンロードして下さい。ページ右上にある『今すぐ買う(ダウンロード)』ボタンを押すとダウンロードが始まります。
次に導入方法ですが、まずはversion1の方を解説していきましょう。
『rikkymodule&memory』をダウンロードしてきた人は↑こんな感じのファイル構成になっていると思います。
この内の『rikky_memory.auf』と『rikky_module.dll』をAviUtlフォルダ内の『aviutl.exe』や『exedit.auf』と同じ階層に入れれば導入完了です。
では、今度はversion2の導入方法を説明していきましょう。
『rikkymodule(version2)』をダウンロードしてきた人は↑こんな感じのファイル構成になっていると思います。
この内の『rikky_memory.auf』をAviUtlフォルダ内の『aviutl.exe』や『exedit.auf』と同じ階層に入れれば導入完了です。
では、これでスクリプトが動くようになったと思いますので、次項から具体的な動く縁取りの製作方法を記述していきましょう。
動く縁取りの製作方法
さっそく、サンプルの方を作成していきます。
手順①AviUtlを起動して新規プロジェクトを作ります。画像サイズは適当でいいですが、私は1920×1080で作成する事にします。
手順②拡張編集の『Root』から『Scene1』に変更します。
↑こんな感じでタイムラインの左上にある項目から『Scene1』に変更して下さい。
シーンの方で動く縁取りを作って、後でRootに戻ってくる事になります。
※シーンの基本的な使い方に関してはこちらの記事を参照して下さい。
手順②使いたいキャラ画像をタイムラインに放り込みます。
↑私はこちらのフリー画像を使いますが、基本的にはなんでもいいです。画像をレイヤー1に放り込んで長さを0.5秒くらいにしておいて下さい。
手順③画像オブジェクトに雑縁取りスクリプトを付加します。
↑レイヤー1の設定ダイアログ右上にある『+』マークをクリックをすると、エフェクト一覧が出てきますので、その中にある『アニメーション効果』を選択し、左下の項目より効果を『雑縁取り』に変更して下さい。
手順④アンカーをドラッグして縁取りの形状を変えます。
↑デフォルト状態だとアンカーが8個生成されますので、適当にマウスでドラッグして好きな形状に変化させて下さい。
↑アンカーの数を増減させたい場合は設定ダイアログの『角の数』の数値を変えて下さい。数値を増やすとアンカーも増えて、数値を減らすとアンカーも減ります。
手順⑤更に通常の縁取り効果を付加します。
特に必須ではありませんが、装飾用に通常の縁取りを追加しましょう。
↑設定ダイアログ右上にある『+』マークをクリックをすると、エフェクト一覧が出てきますので、その中にある『縁取り』を選択して下さい。
もう一度同じ手順を繰り返して、2個目の縁取りも追加します。
↑最終的にこんな感じの設定ダイアログの構成になっていれば大丈夫です。
縁取りの色に関しては好きなものに変更して下さい。
↑私の場合は適当にこんな感じの縁取りにしてみました。
手順⑥次にこのオブジェクトをコピーします。
オブジェクトを選択状態でキーボードの『Ctrl+C』を押し、次に『Ctrl+V』を押せばコピー&ペーストができます。
↑タイムラインの配置はこんな感じにしておいて下さい。
手順⑦コピーした方のオブジェクトのアンカー位置を変更します。
差分ファイルとして、コピーした方の雑縁取りのアンカーを適当に弄って下さい。
↑私の場合は一回りぐらい縁取りを小さくしてみました。
↑あとは設定ダイアログの回転の項目を微妙に変更しておくと完成形が少し見栄えが良くなります。
手順⑧シーンの各種設定をします。
↑タイムライン上の何もない場所で右クリック→『範囲設定』→『最後のオブジェクト位置を最終フレーム』にしておきましょう。
↑拡張編集の左上にある『Scene1』ボタンを右クリックすると『シーンの設定』が出てきますので、それをクリックして下さい。
↑シーンの設定ウィンドウがポップアップしてきますので、その中の『アルファチャンネルあり』にチェックを入れておきます。これにチェックがないと周囲が透明になりません。
手順⑧Rootに戻ってSceneを呼び出します。
↑拡張編集の左上にある『Scene1』をクリックして出てきたリストから『Root』を選択して下さい。
↑Rootに戻ったら、タイムライン上の何もない所で右クリック→『メディアオブジェクトの追加』→『シーン』を選択します。
↑タイムラインにシーンを生成したら、その設定ダイアログの『ループ再生』にチェックを入れれば全ての工程が終了となります。
↑完成するとこんな感じになりますね。
↑背景も入れるとこんな感じですね。
基本的な作り方は以上となります。
仕様上、このままだとPSDツールキットの立ち絵と併用できませんが、なんか応用すればいけそうな気もしない事もありません。
う~ん。動画製作を再開したら、ちょっと色々と試してみようと思います。
では、本日はここまで。
お疲れ様でした。
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今回の経費&日記&記事作成時間
記事作成時間:約4時間
AviUtlの使い方を忘れないように定期的に記事にしておりますが、あんまり使わない所は微妙に忘れているような気がしております。
まあ、その代わりにblenderの方のスキルが上がっていますし、AviUtlに関しては8割以上の知識は記事に残してますから、全盛期に戻そうと思えば一か月くらいで戻せそうな感じですし、まあ良しとしておきましょう。
あとはボチボチ新キャラのモデリングを始めていく事になりましたので、下絵となるものを作り始める事になりました。
経験上、下絵と結構違うものになる事が多いので適当で良いような気もしますが。
とりあえず、髪とか服とかはどうでもいいので素体だけ描いていく事にします。
では、最後に恒例の累計出費&記事作成時間を発表していきましょう。
総制作時間:約1760時間
累計支出:60,962円