イントロダクション
今回はゆっくりムービーメーカーでよく使用されている、立ち絵がぴょこぴょこジャンプする『跳ねる』動作と似たような動きをAviUtlでやってみようというのが主題となりますね。
簡単でいいならAviUtlの『弾む』というアニメーション効果を入れれば終わりなんですが、あっちは単純に上下運動するだけなので、ゆっくりムービーメーカーのようにキャラの画像の伸縮が出来なかったりします。
手間をかければAviUtlでも再現できるようなので、今回は立ち絵を跳ねさせる方法を模索してみようと思います。
あまりにも難解なら諦めますが、なるべく簡単に出来れば実装してみましょう。
立ち絵をジャンプさせる方法を模索してみる
師匠に相談した所、使いやすいものという条件なら自分でスクリプトを組んだ方が早いという事でしたが、私にそのスキルがないので既存のものを組み合わせてやってみようと思います。
まあ、単純な上下運動ならアニメーション効果の『弾む』で事足りますので、これにキャラを拡縮できるものを追加すれば出来そうな気がしますので、ちょっと色々と試してみましょう。
約30分後。何となくそれっぽいものが出来ました。
アニメーション効果の『弾む』を適用した後に中間点を作って『縦横比』の数値をいじると出来ますが、流石に工程が面倒すぎて多用したくありません。
師匠に打開策を相談した所、グループ制御にアニメーション効果を付加してエイリアスに登録すれば、もうちょっと使いやすくなるという事でした。
何かの暗号文みたいな説明ですが、簡単に言うと『グループ制御』という複数のレイヤーに同一の効果を付加する事が出来るレイヤーに『アニメーション効果』という名のエフェクトを付加して、『エイリアス』という各種設定をセーブする事が出来るものに登録する事で、いつでも呼び出しが出来るようにするという意味だったりします。
まあ、私も実際にやってみるまで半分くらいしか理解できませんでしたので、とりあえず実践していきましょう。
まずジャンプさせたい立ち絵をAviUtlに読み込み、タイムライン上で右クリックします。
↑上記画像のように一覧が表示されますので、『メディアオブジェクトの追加』→『グループ制御』を選択してグループ制御をタイムライン上に生成します。
これでグループ制御の下に存在する全てのレイヤーに同一のエフェクトをかけられるようになりましたが、私の場合は直下の1つだけで良いので設定を変えていきます。
↑上記画像のようにグループ制御のダイアログから、対象レイヤー数を『1』に変更します。
次にこのグループ制御にアニメーション効果の『弾む』と基本効果から『拡大率』を追加します。
各種パラメータの数値はこんな感じですが、拡大率の方は中間点を作るので色々と工程を挟みます。
グループ制御の長さを0.5秒にして大体真ん中あたりに赤い縦線を持ってきて右クリックします。
↑上記画像のようにリストが表示されますので、『中間点を追加』をクリックして中間点を作成。
ダイアログから拡大率の『X』をクリック→『直線移動』を選択します。同様に『Y』の方も『直線移動』に変更しておいてください。
タイムライン上のグループ制御を選択し、中間点で分けられた左側をクリックします。
拡大率のダイアログのXとYの数値を↑上記のように変更します。こちらはキャラの縦横の比率を変える設定となりますね。
次は中間点で分けられた右側をクリックして、数値を↑上記画像のように変更します。
これでジャンプ1回分の設定が終わりましたのでエイリアスに登録していきましょう。
グループ制御を右クリックして出現したリストから『エイリアスを作成』を選択します。
↑上記画像のように保存名を聞いてきますので、自分で解るようなものを適当に入力してください。
※AviUtl本体のあるフォルダ内にエイリアスが生成されますので、いらなくなったり間違って生成した場合は直接消去してしまえばなくなります。
これでエイリアスの登録は終了しました。ゲームで言うとセーブされた状態ですね。
って事で、今度はロードしてみましょう。
タイムライン上で右クリックしてリストを表示させたら『メディアオブジェクトの追加』→『エイリアス』→『ジャンプ』の順に選択します。
※さっき私が適当に名付けたエイリアスですので、他の方は各々の名前のものを選んで下さい。
タイムラインに先程作ったジャンプ1回分のグループ制御が出現しますので、これを必要な回数分だけコピーして使えばOKです。
私は適当に3回分コピーして使ってますが、台詞の長さによって調整してください。
完成形は↑こんな感じになります。立ち絵によってパラメータの数値は調整した方が良いと思いますが。
ともあれ、エイリアスを使う事で工程を大幅に短縮できましたので、これからの動画作成で実装していこうと思います。
他にもエイリアスに登録する事で作業を最適化できそうなので、順次やっていきましょう。
って事で長くなりましたが、本日はここまで。
お疲れ様でした。
他のAviUtl関連の記事はこちらからどうぞ。
他のAviUtlプラグイン紹介記事はこちら。
AviUtlスクリプト紹介記事はこちらです。
新規でブログを作りたい方はこちらのレンタルサーバーがお薦めです。⇒≪新登場≫国内最速・高性能レンタルサーバー【ConoHa WING】
今回の経費&記事作成時間&日記
記事作成時間:約5時間(#01動画作成2時間込み)
最近、地味に記事が長くなりがちな上に動画作成で精神力がジリジリと減っていってるので、もうちょっと効率化を目指していけたらな、と思う今日この頃です。
では、恒例の累計出費&記事作成時間を発表して今回は終わりにしましょう。
最後まで読んでくださった方はありがとうございました。
総制作時間:約343時間 / 累計支出:43,040円